2018 Fiscal Year Annual Research Report
個人の利便性確保となりすまし防止を実現する生体情報保護活用基盤
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18H04120
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
越前 功 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (30462188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場口 登 大阪大学, 工学研究科, 教授 (30156541)
山岸 順一 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (70709352)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生体情報保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は,[目的1] 現実空間における生体情報ジャミング機構の実現の以下の2つの課題,[課題1-1] センサと人間との物理的距離に基づいて生体情報の復元を困難にするジャミングパターンの検討,および[課題1-2] 利便性とセキュリティを両立した生体情報ジャミング機構の実現,に取り組んだ. [課題1-1] センサと人間との物理的距離に基づいて生体情報の復元を困難にするジャミングパターンの検討では,現実空間における生体認証の利便性を確保しながら,遠隔からの生体情報の取得や,サイバー空間における生体情報の流通を防止するために,近接距離での生体認証は可能としながら,遠隔からのセンシングを経た生体情報の復元や本人識別を困難にするジャミングパターンを検討した.ジャミングパターンは,顔,音声,指紋,静脈などの生体情報を対象として検討した. [課題1-2] 利便性とセキュリティを両立した生体情報ジャミング機構の実現では,[課題1-1]で検討したジャミングパターンを,指表面などに装着可能な形態として実装を行った.生体情報ジャミング機構を適用した生体部位に対して,視覚上の印象評価,近接距離における生体認証に対する精度評価,遠隔距離からセンシングした生体情報の妨害度合いの評価を行い,利便性とセキュリティを両立した生体情報ジャミング手法を実現した. 2018年11月に「写真からの指静脈パターン復元を防止する手法を提案」というタイトルで国立情報学研究所からニュースリリースを発出し,本件のシンポジウム論文がコンピュータセキュリティシンポジウム 2018にて優秀論文賞を受賞した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年1月、利便性を考慮したジャミングパターンの改良を行ったところ、指表面に張り付けるパターン膜の厚さを想定以上に薄くする必要が生じた。これは、実環境における様々なノイズ要因(パターン膜のよれや皺,指表面とパターン膜の間の空気層)をシミュレーションで想定できなかったためである。そこで、予定より多くの工数をかけて、同パターンの再検討・再実装・再評価を行う必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
ジャミングパターンの検討・実装・評価が予定より多くの工数を必要としたため,利便性を考慮したジャミングパターンの改良に遅延が生じたが,2018年度中に評価実験体制が整ったため,2019年度中に遅延が解消される予定である.
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Remarks |
国立情報学研究所ニュースリリース(2018/11/06)を行った: 写真からの指静脈パターン復元を防止する手法を提案~コンピュータセキュリティシンポジウム 2018 優秀論文賞を受賞~
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Research Products
(10 results)