2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Integrated Knowledge through Establishment of an Interactive Research Scheme based on the Open-Data of Research Resources for Wooden Tablets and Related Topics
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18H05221
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
馬場 基 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 室長 (70332195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 正樹 東京農工大学, 学内共同利用施設等, 特任教授 (10126295)
久留島 典子 神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70143534)
高田 智和 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (90415612)
耒代 誠仁 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 准教授 (00401456)
山本 和明 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (90249433)
山田 太造 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70413937)
笹原 宏之 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80269505)
大山 航 東京電機大学, システム デザイン 工学部, 教授 (10324550)
中村 覚 東京大学, 史料編纂所, 助教 (80802743)
渡辺 晃宏 奈良大学, 文学部, 教授 (30212319)
桑田 訓也 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (50568764)
山本 祥隆 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (50610804)
高田 祐一 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 主任研究員 (50708576)
星野 安治 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (50644481)
上椙 英之 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 研究員 (50600409)
畑野 吉則 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (50835478)
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Project Period (FY) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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Keywords | 木簡 / オープンデータ化 / 文字文化 / IIIF / 深層学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
文字画像検索サービス「MOJIZO」に深層学習を導入し、文字画像の特徴抽出をベースとした検索システムへバージョンアップした。更に深層学習を用いて木簡文字画像の欠損部分の復元と削り屑木簡のグループ化のシステムを開発した。木簡文字の欠損部分の復元については木簡画像に対するマスキング処理により疑似的に生成した欠損木簡に対して木簡画像復元が可能となった。削り屑木簡のグループ化については再構成プロセス簡略化のためにクラスタリングする手法を用い高い精度でグループ化を実現できた。 参加誘発型WEBアプリケーション「ナゾルクン」に新たに東京大学史料編纂所の電子くずし字データを追加した。これまでは奈良時代の木簡のみであったが、鎌倉時代や室町時代などの古文書の文字を追加することで、より広範な時代の文字の運筆情報を集積できるようになった。 研究現場の暗黙知の研究資源化として、木簡の出土から情報公開までの情報と知見の確実な集積を目指し、記帳の工程をデジタル化することを目的とした木簡電子記帳システム(以下MDKSと略す)を開発した。MDKSの導入により、デジタルで集積された知見をそのままIIIF等のオープンデータ形式で相互運用が可能となり、目的にあわせたデータベース利用、公開が可能となるとともに、経験知の共有と継承、管理情報の一元化が図られ、脆弱遺物である木簡のより安定的な保存管理が可能となった。 木簡情報の研究資源化として、新規に文字切り出し約24,000文字のデータを作成した。全体約215,000文字の研究資源化を実現した。また、文字に関する知識の集積作業として、木簡文字観察記録シートを約53,000文字作成した。国際的な共同研究として慶北大学校人文学術院HK事業団の国際学術会議に参加した。また、ドイツ、ハイデルベルク科学アカデミーから文字DBでの連携につき相談を受ける等、連携の幅も広がりつつある。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(33 results)