2018 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトiPS細胞由来異所性ヒト骨髄を用いた急性骨髄性白血病幹細胞維持機構の解明
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18H06163
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
二井 偉暢 九州大学, 先端融合医療創成センター, 特任講師 (10743990)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | AML / iPS細胞 / 微小環境 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性骨髄性白血病(AML)治療後の再発は、骨髄微小環境で維持されるAML幹細胞(AMLSC)が原因であることが明らかになってきている。ヒト造血幹細胞(HSC)とAMLSCの骨髄微小環境での機能をin vivoで解析するために免疫不全マウスなどの遺伝子改変マウスが開発されてきたが、種差の大きな問題がある。In vivoでヒト由来細胞の機能解析を行なう目的でこれまで様々な遺伝子改変マウスが作製されてきた。ヒト細胞の生着能を改善した免疫不全マウスへのAML患者細胞の生着率は約50%であり、加えてヒトサイトカイン(IL3、GM-CSF、SCF)のトランスジェニックマウスではさらに生着能が高まることが示された。しかし、これらの研究はマウス骨髄微小環境とヒトAML細胞との関係を解析する方法である。本研究では免疫不全マウス体内にヒトiPS細胞から異所性ヒト骨髄を作り出し、ヒト骨髄微小環境内でHSCやAMLSCがどのように維持されているかを明らかにすることを目的としている。 本研究期間内に免疫不全マウス体内にヒiPS細胞から異所性ヒト骨髄を作製することに成功した。今後は作製した異所性ヒト骨髄へのHSCやAMLSCの生着能の確認を行う。 本研究の成果は、ヒト骨髄微小環境によるAMLSC維持機構の解明へとつながり、骨髄微小環境を標的としたAML新規治療標的分子の同定が期待される。また、ヒトiPS細胞を利用した骨髄微小環境の解析方法は、再生不良性貧血など骨髄微小環境をターゲットとした治療薬開発に応用されることが期待できる。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Imipridone ONC212 activates orphan G protein-coupled receptor GPR132 and integrated stress response in acute myeloid leukemia2019
Author(s)
Takenobu Nii, Varun Prabhu, Vivian Ruvolo, Neel Madhukar, Ran Zhao, Hong Mu, Lauren Heese, Yuki Nishida, Kensuke Kojima, Mathew Garnett, Ultan McDermott, Cyril Benes, Neil Charter, Sean Deacon, Olivier Elemento, Josh Allen, Wolfgang Oster, Martin Stogniew, Jo Ishizawa, Michael Andreeff.
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Journal Title
Leukemia
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
Peer Reviewed / Int'l Joint Research