2018 Fiscal Year Annual Research Report
Localization and functional analysis of complement regulator CTRP6 in placenta
Project/Area Number |
18H06257
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
近藤 愛 (武下愛) 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (50733557)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 胎盤 / 流産 / CTRP6 / 補体 |
Outline of Annual Research Achievements |
C1q/TNF-related protein 6(CTRP6, gene symbol C1qtnf6)は、近年その機能が明らかとなった補体第二経路抑制因子である。本研究では、胎盤におけるCTRP6の発現分布や機能について明らかにすることを目的とした。 【自然流産モデルマウスを用いた胎盤内CTRP6の発現分布の解明】研究計画に基づき、CBA/J雌マウスとDBA/2雄マウスもしくはBALB/c雄マウスを交配させ、妊娠日齢毎に胎盤を採取、胎児が正常に発育している正常部位と胎児が死亡している胎児死部位に区別した。各部位の胎盤は生化学解析用と組織学的解析用に、それぞれ凍結保存もしくはPFA固定を行った。今後、採材した試料を用いて、CTRP6の胎盤内局在や妊娠日齢における発現変化の解析、流産モデルCBA/J雌×DBA/2雄マウスとコントロールCBA/J雌×BALB/c雄マウスとの比較を行い、CTRP6の発現変化と流産発症との関連性について検討を続ける。 【自然流産モデルマウスへのリコンビナントCTRP6タンパク質投与による流産予防効果の検討】CBA/J雌マウスをDBA/2雄マウスと交配し、妊娠4.5日目にリコンビナントCTRP6を投与した。妊娠14.5日目に安楽死後、開腹し、流産率を算出した。PBS投与群をコントロールとしたところ、流産率はPBS投与群 33.3%(n=5)、CTRP6投与群 10.9%(n=4)となり、流産予防効果が得られる可能性が明らかとなった。 【CTRP6をコードする遺伝子C1qtnf6欠損マウスの導入および繁殖】当初の計画に基づき遺伝子改変マウスを導入し繁殖を行ったが、実験可能な匹数まで到達しなかった。今後も継続して繁殖を行い、C1qtnf6遺伝子欠損マウスにおける妊孕性を解析し、CTRP6の胎盤における機能を明らかにする予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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