2019 Fiscal Year Annual Research Report
口腔粘膜における宿主細菌相互作用の解明と歯科疾患及び全身疾患治療への応用
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18J00744
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
塚崎 雅之 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 歯周炎 / 口腔細菌 / 破骨細胞 / 骨免疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔細菌―免疫系―骨代謝系の相互作用に関与する因子を探索し、いくつかの候補遺伝子を同定した。なかでも、歯周炎骨破壊の実行役である破骨細胞の分化過程で発現が変動する転写調節因子OTDF(osteoclast terminal differentiation factor)に着目した。OTDF欠損マウスをCRISPR/Cas9法で作成したところ、胎生致死であった。胎児肝臓を用いた実験により、OTDF欠損細胞では破骨細胞分化が著しく抑制されることが明らかとなった。RNA-seq解析およびフローサイトメトリー解析により、OTDFは破骨細胞前駆細胞の細胞周期を停止することで、破骨細胞の最終分化に寄与する可能性が示唆された。今後は、当該遺伝子の破骨細胞特異的コンディショナルノックアウトマウスを作成・解析することで、OTDFの骨恒常性における重要性を生体レベルで明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
破骨細胞分化に重要な新規遺伝子を同定した。当該遺伝子の破骨細胞特異的コンディショナルノックアウトマウス作成にも着手しており、今後は当該遺伝子の生理学的・病理学的重要性を生体レベルで明らかにしてゆく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
OTDFのfloxマウスと、破骨細胞特異的Creマウスを交配し、骨表現型を解析する。またOTDFは免疫細胞や上皮細胞でも発現が認められるため、免疫系の様々な細胞特異的にOTDFを欠損したマウスを作成し、免疫学的解析を行う。
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Research Products
(15 results)