2019 Fiscal Year Annual Research Report
脊索動物ワカレオタマボヤを用いた母性因子の大規模な機能解析による初期発生の研究
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18J10929
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松尾 正樹 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 母性因子 / 母性mRNA / ワカレオタマボヤ / 卵形成 / パラフィン切片ISH |
Outline of Annual Research Achievements |
未受精卵で局在する母性mRNAは、初期発生において運命決定などの重要な役割を果たす。一方、卵形成過程における母性mRNAの局在メカニズムについては、卵形成中の卵巣のサンプルを時系列に沿って収集することができるモデル生物が限られていたため、未解明の問題が多く残っている。この課題を解決できる特徴を持つ脊索動物ワカレオタマボヤを用いて、卵巣切片のin situ hybridization法の開発を行ったことが、当該年度の主な研究実績である。 当研究室においてオタマボヤの卵巣をin situするのは初の試みであったため、まずはそのプロトコルを確立する必要があった。卵巣の発達ステージの判断、固定・パラフィン切片作製の条件や、in situで必要な工程などについて、条件検討を行った。特に、オタマボヤの体組織は小さく白色透明であるため、パラフィン切片を作る際に目視しにくくなる。これを防ぐため、サンプルを着色アガーによって固める手法を独自に確立した。その結果、既知の局在しない母性mRNAについて、卵巣で染色することに成功した。これにより卵形成過程におけるmRNAの局在メカニズムを調べることがより現実的になった。以上の実験は、本研究計画を引き継ぐ予定である留学生研究生に指導しながら行った。 また、前年度に発見していた未受精卵で植物極付近に局在する母性mRNAが、受精後にどのような局在パターンをとるのかをwhole mount in situ hybridization法によって調べた。その結果、第一極体放出、第二極体放出までは、未受精卵の時と同じように植物極側に局在するが、2細胞期になると植物半球後方へ移動することが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)