2018 Fiscal Year Annual Research Report
トリアルキルシリル置換反応剤を用いるクロスカップリング反応の開発と展開
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18J12593
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
小宮山 剛司 中央大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | クロスカップリング反応 / ケイ素 / 有機ケイ素反応剤 / パラジウム / 銅 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,安定かつ低毒性で調製容易なケイ素反応剤,アリール(トリエチル)シランを用いるクロスカップリング反応の提供を目的とし,①上記ケイ素反応剤と臭化アリールの反応,②上記ケイ素反応剤とハロゲン化アルキルの反応,③開発した新規クロスカップリング反応を応用した機能性有機材料の迅速合成に取り組んだ. 検討の結果,パラジウムと銅を触媒に併用することで,アリール(トリエチル)シランが臭化アリールとクロスカップリングすることを明らかにした.反応にはいろいろなヘテロ5員環芳香族シランおよび電子欠損性6員環芳香族シランが適用できた.また,配位子を変更することで,より低反応性の塩化アリールも反応に適用可能であるとわかった.ジシリルアレーンあるいはジブロモアレーンを使用すれば,二重カップリングも問題なく進行した.これらの反応を応用し,有機ELの発光素子として知られるポリアリーレンや有機半導体として有用なオリゴチオフェンの簡便合成を達成できた.さらに,銅触媒を単独で用いると,アリール(トリエチル)シランがハロゲン化アルキルとクロスカップリングする新反応をみつけた.反応はいろいろな官能基を有するハロゲン化第一級アルキルが適用できた.用いたケイ素反応剤はC-H結合の直截シリル化により簡便に調整できるため,既存のC-Hシリル化と反応開発した新反応を組み合わせることで,有機機能材料の迅速合成が可能になると期待できる.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(8 results)