2018 Fiscal Year Annual Research Report
アスリートにおける運動後の食欲を亢進させる効果的な水分摂取方法の検討
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18J12735
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
柏原 杏子 早稲田大学, スポーツ科学研究科, 特別研究員(DC2) (50884235)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 食欲調節 / 水分摂取 / 胃運動 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は運動後の水分摂取は胃運動と食欲に及ぼす影響について検討を行った。2018年度に実験を行い、データ収集を終了した。健常成人男性14名が実験に参加し、1)安静試行、2)安静+水摂取試行、3)運動試行、4)運動+水摂取試行の4試行を実施した。運動を行う試行では70% 最大心拍数の強度で60分間のランニング運動を行った。安静試行においては同時間帯を実験室内で安静座位にて過ごした。その後、水摂取を行う試行では500 mLの冷水を5分間で摂取した。その後、被験者はビュッフェ形式の試験食を満腹になるまで摂取し、食事量からエネルギー摂取量を算出した。来研時、1時間後、1時間10分後、1時間20分後、1時間30分後の計5回、超音波診断装置を用いて被験者の胃幽門部の運動と消化管血流量を測定した。来研時、1時間後、1時間半後、2時間半後の計4回、被験者の腕静脈より採血を行い、糖代謝、脂質代謝、食欲関連ホルモンのマーカーの測定を行った。安静試行と比較して、安静+水摂取試行、運動試行、運動+水摂取試行で自由摂取の食事からのエネルギー摂取量が減少した。水摂取後の胃内容排出は、運動+水摂取試行において遅延する傾向が見られた。運動及び運動+水摂取試行において運動後に消化管血流量が減少した。2019年2月におこなわれた国内のワークショップにおいて2018年度の研究の成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度の研究はおおむね計画通りに進行している。2018年6月より被験者のリクルートを行い、2018年10月に実験を終了した。現在は2018年度の研究の内容で論文投稿を目指し、結果の解析および論文執筆を進めている。2019年7月までに論文投稿を目指す。2019年度は4月から実験を開始し、8月までに実験を終了し、解析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度の研究はデータ収集が終了し、現在論文投稿に向けて準備を進めている。研究成果の一部は2019年2月に行われた国内のワークショップにおいて発表を行った。さらに2018年度の研究成果の一部を2019年11月に行われるThe British Association of Sport and Exercise Sciences(国際学会)にて発表予定である。現在は2019年度の研究を実施中であり、2019年8月までにデータ収集を終了し、論文投稿の準備を進める予定である。さらに2019年度の研究は2020年4月のExperimental Biologyにて発表予定である。
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