2019 Fiscal Year Annual Research Report
肺がんにおけるxCT依存的アミノ酸輸送を介した足場非依存性増殖能の獲得メカニズム
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18J14396
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
推名 健太郎 順天堂大学, 順天堂大学大学院医学研究科 呼吸器内科学, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | xCT / 肺がん / 代謝 / がん幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては基礎研究はもとよりリキッドバイオプシー検体の解析、ドラッグデリバリーシステム化薬剤の薬効評価等いくつもの共同研究に携わり、2019度のみでも2本の論文への貢献(Cancer Sci, 2019, Cancer Sci, 2019)、さらに一本のeditorialの執筆を行った(Changhai Chest, 2019)。xCT阻害に対して感受性の低い癌細胞の代謝変化メカニズムを見出し、その阻害剤も同定しており今後の臨床応用が期待されています。更に本特別研究員として支援を受ける中で自身のプロジェクトにも一貫して取り組み、肺がんの中でも特に悪性度及び予後の悪い小細胞肺がんのheterognenityに着目した研究を行った。SCLCは近年、ASCL1、NeuroD1、YAP1、POU2F3の発現の違いにより、神経内分泌性SCLC(NE)と非神経内分泌性SCLC(non-NE)を含む分子サブタイプに分類される。ASCL1とNEUROD1はNEの分化に必須の転写因子として知られているが、YAP1とPOU2F3はSCLC細胞のnon-NE表現型に寄与する。in silicoの解析においてxCT発現とフェロトーシス感受性の逆相関を見出した。細胞株にxCTを遺伝子導入することでxCTがフェロトーシス感受性のマーカーになることを確認した。次に、xCT阻害剤SSZはこれらの細胞株の増殖を抑制する効果が高いことが明らかにし、xCTを標的とした治療がSCLCに有効である可能性を見出した。このSCLCにおけるxCT発現がYAP及びneuroendocrine differentiationによって変化することを見出し、現在論文投稿となる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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