2018 Fiscal Year Annual Research Report
オルガネラ内のレドックス異常と正常化の可視化を基盤としたケミカルバイオロジー
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18J14439
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥 勇紀 京都大学, 総合生存学館, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 小胞体 / ミスフォールドタンパク質 / レドックス / コレステロール代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
小胞体内に変異型Insulinを蓄積させると小胞体ストレスを引き起こし、小胞体内の酸化還元状態がより酸化的になることが前年度までに明らかとなっていた。本年度はこの作用機序を明らかにするため、小胞体内レドックス可視化プローブ(ERroGFPS4)を用いた新たなハイスループットスクリーニング系を確立し、小胞体ストレスを緩和する2種類のレドックスモジュレーターを同定した。1次スクリーニングにて用いた2,480化合物の結果を再解析した。コレステロール合成の律速段階を制御するHMGCR阻害活性を有するスタチン系化合物が、mIns2(C96Y)蓄積条件下で、小胞体におけるさらなる酸化的シフトおよび細胞毒性を誘導した。また1次スクリーニングにて選択された化合物には、ステロイド骨格を持った化合物が10%含まれており、更に、コレステロール代謝の律速段階であるHMG-CoA Reductaseを阻害するスタチン系の化合物は全て小胞体内のレドックス状態をさらに酸化的にする事を確認した。さらなる実験の結果、小胞体内のレドックス状態が小胞体膜上のコレステロール量と関係しており、小胞体膜コレステロール量が減少すると小胞体のレドックス状態が酸化的に変化すると考えられる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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