2019 Fiscal Year Annual Research Report
3細胞間機能分子のヒト正常細胞の上皮バリアおよびがん細胞の悪性化抑制における役割
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18J15227
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
金野 匠 札幌医科大学, 医学部附属フロンティア医学研究所 細胞科学部門, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | 上皮バリア機能 / LSR / Angubindin-1 / cytokinesis / YAP / ASPP2 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我々が確立したヒト正常上皮細胞およびLSRを高発現している癌細胞株や初代癌細胞株を用いて、ASPP2/LSR/AMOT/Merlin/YAP/PAR3蛋白複合体の正常および癌細胞における役割や発現調節メカニズムを多面的に解析することを目的としている。2019年度の実験計画として、ASPP2抗体を作製しASPP2機能阻害による癌の悪性化メカニズム解析とその抑制効果について検討することを主な内容としてきた。本研究での成果は以下の3点が挙げられる。 ① LSR に特異的に結合し上皮および内皮バリアを低下させる LSR リガンド Angubindin-1に着目し、子宮内膜癌細胞株において Angubindin-1 が JNK/cofilin/actin cytoskeleton のダイナミクスを介して可逆的に上皮バリアを調節していることを報告した(Konno T et al., Tissue Barriers. 2020)。②子宮内膜癌細胞株において 3 細胞間タイト結合分子が細胞質分裂時の中央体や中心体に局在していることを見出し、LSR がヒト上皮細胞において、バリア機能だけでなく細胞質分裂時においても大きな役割を持っている可能性を報告した(Konno et al., J Histochem Cytochem. 2020)。③細胞死誘導を担い、タイト結合分子と共局在する Apoptosis-stimulating p53 protein 2 (ASPP2)に着目し、ASPP2 が子宮内膜癌において LSR や YAP を介して癌の悪性化の抑制に関与している可能性を報告した(Konno T et al., Histochem Cell Biol. 2020, in press)。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Tricellular tight junction protein LSR/angulin-1 contributes to the epithelial barrier and malignancy in human pancreatic cancer cell line.2020
Author(s)
Kyuno T, Kyuno D, Kohno T, Konno T, Kikuchi S, Arimoto C, Yamaguchi H, Imamura M, Kimura Y, Kondoh M, Takemasa I, Kojima T.
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Journal Title
Histochem Cell Biol.
Volume: 153(1)
Pages: 5-16.
DOI
Peer Reviewed
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