2019 Fiscal Year Annual Research Report
触媒のレドックス制御が拓くアジン自在官能基化法の開発
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18J15406
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 柊哉 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Keywords | パラジウム / アジン / チエノピリミジン / 炭素ー水素結合活性化 / 生物活性分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用期間最終年度は、縮環型アジンであるチエノピリミジンの位置選択的な炭素ー水素(CーH)結合アリール化法の開発を研究課題に設定した。C5位とC6位に芳香環が連結したチエノピリミジン(以下アリールチエノピリミジン)は、抗がん剤治療薬のリード骨格として有用であることが知られている。さらに、所属するITbMの鳥居・打田グループはあるアリールチエノピリミジンが植物の気孔の数を増加させることを見出しており、植物学の観点からも非常に魅力的な分子群である。一方で、従来のアリールチエノピリミジン合成は縮合反応を始めとする古典的有機反応によって行われる。このような直線的かつ多段階の合成法は、誘導体ライブラリーを構築するのに膨大な時間とコストを要してしまう。そのため、短工程かつ多様性指向型の合成法が強く求められる。種々反応条件の検討を行った結果、適切な銀塩を選択することでパラジウム触媒の電子状態を制御し、それぞれC5位とC6位の位置選択的CーHアリール化反応を開発することができた。これにより、アリールチエノピリミジンのライブラリー構築スピードが大幅に加速され、さらなる高活性生物活性分子の発見が期待される。合成した化合物は鳥居・打田グループとの共同研究によって、生物活性評価が進行している。また、本研究はアメリカ化学会のOrganic Letters誌において報告した(Org. Lett. 2020, 22, 1547.)。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)