2020 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージ再教育と抗体医薬ADCP活性増強を両立する画期的ナノキャリアの創製
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18J21249
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
李 昊 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 腫瘍随伴マクロファージ / R848 / リポソーム / 抗体医薬 / 抗体依存的細胞貪食 |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫細胞の一種であるマクロファージは、様々な疾患の発症や進展に関与しており、特にがん治療における標的細胞として重要である。昨年度は、マクロファージへ薬物を特異的に送達する薬物送達システム(DDS)として、TLR7/8のアゴニストであるresiquimod(R848)を内封したリポソーム(R848-LP)を使用し、マクロファージの性質の変化させることによって、腫瘍を標的とする抗体医薬品の効果を増強させられることを実証するために、再現実験や追加実験を行った。さらに、DDSナノ粒子は脳腫瘍の治療に有用であり、脳組織に送達可能のDDSナノ粒子を開発するために、血液脳関門(BBB)のIn vitroモデル実験系を立ち上げていた。以上の成果は、各種の疾患において重要な治療標的となるマクロファージに薬剤を送達するための新たな薬物送達システムの実用化に貢献するものである。昨年度の研究成果は、バイオマテリアル領域の学術誌のTOPジャーナルであるBiomaterials(IF10.317)に採択された。本論文はマクロファージを標的とするDDSの開発と、そのがん治療への応用を実証した優れた研究であり、期待以上の研究の進展があったと判断している。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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