2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of light-intensity physical activity among older adults
Project/Area Number |
18J21508
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
天笠 志保 東京医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Keywords | 身体活動 / 座位行動 / 高齢者 / 加速度計 / ウェアラブルデバイス / ヘルスプロモーション / 運動 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は地域在住高齢者において、加速度計を用いて強度別の身体活動を評価し、生物学的指標、認知機能、身体機能との関連を検討することである。特に、低強度身体活動の効果に着目した検討を行う。 本年度は十日町コホート研究で取得した地域在住高齢者(65-84 歳の要介護認定を受けていない男女約500 名)のデータを用いて、①身体活動と認知機能との関連、②身体活動とフレイル(虚弱)との関連を検討し、論文として国際誌に発表した。 座位行動および強度別の身体活動(低強度、中高強度の身体活動)と磁気共鳴画像法(MRI)を用いて測定した海馬体積の関連を横断的に検討したところ、中高強度の身体活動時間が長いことは右海馬体積が大きいことと有意な関連がみられた。その一方で、中高強度の身体活動と左海馬体積、また座位行動や低強度の身体活動については、左右の海馬体積との有意な関連はみられなかった。本研究により、低強度ではなく、中高強度の身体活動の実施が、海馬体積の維持に重要である可能性が示唆された。しかし、本研究は横断研究であるため、強度別の身体活動と海馬体積の関連を明らかにするためには、今後縦断的な研究が必要である。 また、座位行動および強度別の身体活動とフレイル(虚弱)の関連を横断的に検討した。研究対象者は、フレイルである者が13名(2.6%)、プレフレイルである者が234名(45.8%)、健常者が264名(51.6%)であった。各群で身体活動のパターンがどのように異なるかを比較したところ、フレイル群とプレフレイル群では、中高強度の身体活動の時間が健常群よりも有意に少なかった。また、フレイル群では、健常者群に比べて、長時間(1回あたり30分以上)の座位行動の時間が長く、短時間(1回あたり30分未満)の 座位行動の時間が短かった。なお、低強度の身体活動の時間は、フレイルの状況で有意な差はみられなかった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 女性は男性よりも身体活動量が少ないか: DOSANCO Health Study.2021
Author(s)
天笠志保, 井上茂, 鵜川重和, 佐々木幸子, 中村幸志, 吉村彩, 田中綾, 木村尚史, 中川貴史, 今江章宏, Ding Ding, 菊池宏幸,玉腰暁子
Organizer
第31回日本疫学会学術総会
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