2018 Fiscal Year Research-status Report
Cross-linguistic disagreement and its philosophical problems
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18K00010
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
水本 正晴 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70451458)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | epistemology / disagreement / metaphysics / cross-linguistic study / meta-philosophy |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の国際会議Cross-Linguistic Disagreement の計画を、研究協力者と共に議論し、会議の要旨を作成した。それをもとに、会議の基調講演をColiva Annalisa (University of California, Irvine)、Jennifer Lackey (Northwestern University)、John MacFarlane (University of California, Berkeley)に依頼し、幸い3人とも引き受けてもらえた。 また、その会議の理論的基礎となる論文集Epistemology for the Rest of the World をオックスフォード大学出版から出版した他、その続編となる論文集Ethno-Epistemologyを編集、世界的な出版社と出版について交渉し、現在査読中である。すでに非常に好意的なレビューが一つ返ってきている。 また、ニュージーランドで開催された実験哲学の会議では、「知っている」と「分かっている」についてのさらなる詳しい研究を発表し、両者の使用の判断についての大きな違いを報告すると共に、それらが異なる知識概念を表しているという水本の従来の主張を補強した。 さらに、他者の感情についての判断について日本人、中国人、アメリカ人の間で極めて興味深い違いがあることを発見し、それをオーストラリアで開催された心理学の哲学の会議で報告した。 これらはcross-linguistic disagreement を具体的に考察するためのさらなる具体例を与えることになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個人の研究においては、新たな具体的なcross-linguistic およびcross-cultural な違いを哲学的に重要な領域において見出すことができ、他方国際会議の準備においては著名な哲学者を基調講演者として招待することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
個人の研究においては、上記の主要な成果を論文にまとめ国際的な雑誌に投稿するとともに、それらをもとにCross-Linguistic Disagreementについての考察を深め、それもまた論文の形に仕上げたい。 国際会議については、今年度中に要旨を募集し、できればプログラムの目途が立つように準備を進めたい。
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Research Products
(14 results)