2020 Fiscal Year Research-status Report
Philosophical Practice for Educational Development in Developing Countries
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18K00041
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
望月 太郎 大阪大学, 文学研究科, 教授 (50239571)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 哲学プラクティス / 哲学カウンセリング / 哲学対話 / ソクラティック・ダイアローグ / 国際協力 / 教育開発 / 質評価指標 / 現地化 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19パンデミックのため予定していた海外出張が出来ず、現地で哲学プラクティスを普及し、共同研究するための活動は一切行えなかった。したがって旅費として計上していた予算を使うことができず、翌年度に繰り越すこととなった。その代わり、今年度はオンラインにより以下のような活動を行った(1)。また、これまで3年間にわたりプノンペンを中心にカンボジアで行ってきた「哲学カフェ・カンボジア」の活動等をまとめた報告書を作成した(2)。 (1)ミャンマーの研究協力者San Tunを含む現地の教員・市民と共同でソクラティック・ダイアローグと問いの技法の方法論に関するオンラインセミナーを実施した(Saturday Philosophy Talk: Ways of Life, 'Socratic Dialogue as a Method of Questioning in Philosophical Practice', Prof. Taro Mochizuki, 19 December 2020, Zoom)。 (2)報告書(望月太郎著『発展途上国における教育開発のための哲学プラクティス』特定非営利活動法人ratik、2021年2月1日刊)を発行し、これまで教育研究実践活動にご協力いただいた、あるいは活動をご支援いただいた方々に配布した。 また、上の活動と並行して、旧知の研究協力者であるPeter Harteloh(エラスムス哲学プラクティス研究所、ロッテルダム、オランダ)と共同で哲学対話(主として哲学カウンセリング)の質評価指標についての共同研究(オンライン)を行い、その成果を国際学術雑誌に公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度はCOVID-19パンデミックのため予定していた海外出張が出来ず、現地(カンボジア、ミャンマー、タイ)で哲学プラクティスを普及し、共同研究するための活動が一切行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、COVID-19パンデミックの収束を期待し、おそらく年度後半以降に、昨年度に予定していた海外出張を実施し、カンボジアとミャンマーでの哲学プラクティスの現地化と共同研究の活動を継続したい。また、本研究の課題である発展途上国における教育開発のための哲学プラクティスの研究を発展的に継承するかたちで、哲学プラクティスを通してSDGsを途上国で現地化するための教育開発と国際協力に関する研究のための予備調査を行う。
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Causes of Carryover |
2020年度(令和2年度)はCOVID-19パンデミックのため予定していた海外出張が出来ず、現地(カンボジア、ミャンマー、タイ)で哲学プラクティスを普及し、共同研究するための活動が一切行えなかった。2021年度(令和3年度)は、COVID-19パンデミックの収束を待ち、海外出張が可能になり次第、予定していた現地での活動を行うこととする。あるいは、当年度も相変わらず海外出張が出来ない場合、日本国内で今後の開発モデルとなり得るような、哲学プラクティスによるSDGsへ向けた取り組みを推進するための教育開発に関する調査研究を行うための費用に充てることとする。
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Research Products
(5 results)