2022 Fiscal Year Annual Research Report
Philosophical Practice for Educational Development in Developing Countries
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18K00041
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
望月 太郎 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (50239571)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 哲学プラクティス / 哲学カフェ / 哲学対話 / 国際協力 / 教育開発 / 東南アジア / カンボジア / タイ |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍が続いたため国際協力が滞っていたが、最終年度となる今年度においては多少の制限はあるものの海外での活動が次第に可能になって来た。そこで本研究を今後の調査研究に橋渡しすべく、以下のような活動を行なった。 (1)EuroSEA国際学会(6月29日~7月1日、パリ)に参加、共同ラボ(Histories of Philosophy in a Southeast Asian Perspective, Laboratory (Part1/Part2), organised by Lara Hofner and Preciosa Regina De Joya)に出席、報告を行った。 (2)タイにおける哲学プラクティスの展開に関して予備調査を行った。バンコク都内に常設され多彩な活動を実施している Death Awareness Cafe を訪問し、こちらの調査研究の意図及び、追って行う予定(2022年11月に阪大ELSIセンター所属の研究者と共同で実施)のインタビュー調査の概要を説明して理解を求め、アポイントメントを取った。 (1)では今、東南アジア哲学がグローバルなレベルで注目を集めていることが判明した。(2)に関しては今後、改めて阪大ELSIセンターで企画を進める。 なお本課題について、2020年度までの調査研究の成果に関しては、すでに2020年度においてまとめた報告書(望月太郎著『発展途上国における教育開発のための哲学プラクティス』特定非営利活動法人ratik、2021年2月1日刊)を公表し、そこで詳しく述べたので、そちらを参照されたい。概略は以下の通り。1章:途上国における教育開発のために哲学プラクティスが有用である理由;2章:途上国で「哲学する」ことの意味;3章:哲学カフェ・カンボジアの取り組み。以上から、哲学プラクティスの実践が国際協力に役立つことが明らかになる。
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Research Products
(1 results)