2020 Fiscal Year Research-status Report
アバヤーカラグプタ著作の新出梵文資料校訂を通したインド仏教の学知形成様態の解明
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18K00074
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Research Institution | International Institute for Digital Humanities |
Principal Investigator |
苫米地 等流 一般財団法人人文情報学研究所, 仏典写本研究部門, 主席研究員 (60601680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 和雄 駒澤大学, 仏教学部, 准教授 (00509523)
倉西 憲一 大正大学, 仏教学部, 専任講師 (90573709)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インド後期密教 / アバヤーカラグプタ / 『アームナーヤマンジャリー』 / サンスクリットテクスト校訂 / テクスト資料デジタル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、後期インド仏教の碩学アバヤーカラグプタが著した重要文献『アームナーヤマンジャリー』第5‐8章サンスクリットテクストの校訂出版を主たる目的としている。 2020年度は、前年度に引き続きアバヤーカラグプタ作『アームナーヤマンジャリー』第5-8章のサンスクリットテクストのTEI準拠XMLデータを用いた校訂作業を中心として研究を行なった。本来であれば、2020年4-5月にドイツ・ハンブルク大学を訪問し、海外研究協力者とテクストの読み合わせを行うワークショップを開催する予定であったが、新型コロナウイルス感染症パンデミックのため中止せざるを得なかった。当初の予定では、このワークショップにおいて校訂テクストのブラッシュアップを行い、出版可能な状態にする筈であったが、上述の理由で方針を一部変更し、これまで準備してきた校訂テクストの再確認作業と関連文献の調査を2020年度の中心作業とし、事業期間の延長を申請、2021年度に校訂テクストの完成を目指すこととした。2020年度に公刊・公刊予定の具体的な研究実績としては、研究分担者2名によるアバヤーカラグプタの関連著作やアバヤーカラグプタの学統につらなるインド後期密教文献のテクスト校訂・訳注研究がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症パンデミックのため、予定していた海外研究協力者とのワークショップが開催不可となり、また対面での国内研究会の開催も見送られたことから、当初予定していた校訂テクストのブラッシュアップに支障をきたすこととなった。しかし、基本的な校訂テクストの準備は進められたので、事業期間延長により2021年度中に本課題の当初の目的は十分達成可能と考えられる。また、関連文献の調査もおおむね順調に進捗していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
従前同様、サンスクリットテクスト校訂作業と関連文献調査を行ないつつ、『アームナーヤマンジャリー』校訂テクストの完成を目指す。最終年度となる2021年度は、オンラインミーティングの環境をより整え、オンライン研究会を可能な限り開催、国内外の研究協力者とともに校訂テクストの改善を進める。また、本課題と同様にインド密教文献の校訂研究を遂行中の諸プロジェクトとの連携を図り、オンライン研究会等を通して相互に知見の交換を行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた海外研究協力者との研究集会(ドイツ・ハンブルク)が新型コロナウイルス感染症パンデミックのため中止となり、また国内の学会・研究会等も対面開催がなされなかったため、主として旅費分の余剰が生じた。この次年度使用額は、それぞれ研究代表者・研究分担者2名において、オンラインミーティング環境整備等のための物品費、また学会・研究会等の対面開催が可能となった場合の旅費として使用する。
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Research Products
(11 results)