2022 Fiscal Year Annual Research Report
Dissemination and development of Japanese traditional musics in colonial Taiwan: focussing on the Showa period(1926-1945)
Project/Area Number |
18K00128
|
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
劉 麟玉 奈良教育大学, 音楽教育講座, 教授 (40299350)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳丸 吉彦 聖徳大学, 音楽学部, 名誉教授 (00017138)
福田 千絵 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 研究協力員 (10345415) [Withdrawn]
小塩 さとみ 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70282902)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 日本伝統音楽 / 殖民地台湾 / 三曲 / 台湾神社祭 / 邦楽 / 三味線音楽 / 箏曲 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の主な研究実績は以下の通りである。 (1)台湾の学会誌への投稿:台湾音楽学会学会誌『台湾音楽研究』の編集者で、国際コロキウムの協力者でもあった台湾大学音楽研究所教授の山内文登氏から提案があり、本科研課題の共同研究者(劉、徳丸、小塩)および研究協力者福田氏(2021-22年度まで研究分担者)の4名が、それぞれの研究成果を英語の論文にまとめ、2023年3月に『台湾音楽研究』の特集号に投稿した。現在、査読中である。 (2)台湾中央研究院GISセンターによる研究成果の公開:コロナ禍前の2018年度に台湾中央研究院GISセンターを訪問した時に、本研究の前段階にあたる関連課題「日本伝統音楽の越境-植民地台湾における「邦楽」の伝承」(15K02112)の時より作成してきたデータベースをGISセンターのサイトで公開する可能性について打診した。その後、コロナ感染症拡大のために現地調査が不可能となり、データベース公開の計画も停滞していた。2023年3月に台湾に渡航することができ、研究成果公開の件について再度GISセンターを訪ね打診したところ、同センターの技術者廖氏が、台湾清華大学石婉舜氏のご協力の下で、GISセンターのサイトでの成果公開を約束してくれた。2023年6月の公開をめどに準備を行なっている。 (3)本の出版に向けた準備:2020年度以降、オンラインで開催した国際コロキウムの成果を「台湾と韓国における日本植民地主義と音楽」というテーマで、研究代表者(劉)と山内文登氏が共編者となって、英語の本として出版する可能性を模索してきた。参加者の論文はほぼ完成しており、2022年度に海外の出版社数社に打診したところ、そのうちの一社が論文集に関心を寄せ、出版したいという回答を得た。現在、出版社の希望に沿うように各自が改稿作業を行なっている段階である。
|