• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

生人形の制作・流通・展示に関する研究 -安本亀八を中心に

Research Project

Project/Area Number 18K00162
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

本田 代志子  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (70713527)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords安本亀八 / 生人形
Outline of Annual Research Achievements

コロナの影響により、2020年の3月および2020年度に予定していた国内外の作品および資料の現地調査を実施することができなかった。この期間に行った、インターネット利用などによる資料収集は限定的であり、明らかな成果は得られなかった。
主には、安本亀八について、これまでに収集していた見世物の引札や新聞記事などを再び精査し、個別の見世物の実施時期や内容についての年表作成に取り組んだ。安本亀八の現存作品については概ね調査が進んでいるため目立った新事実の発見はなかったが、改めて流れをみると、1878-80、85、1906、1913年など、演目などの情報がない空白期が明らかとなった。この期間、どのような仕事に取り組んでいたのかは不明であり、大作のための長期的な制作期間に該当するのか、他の要因が考えられるのか、疑問点が多く残った。
また、安本亀八以外の人形師については、1890年代の新聞記事に掲載されている生人形の見世物興行についても、開催順に整理を進め、若松藤七の「大塩平八郎」の活人形、山本福松「復興祭」、ほかの生人形師の「塩原多助一代記」「節句遊び」など、見世物興行の動向の一端を知ることができた。しかしながら、その人形師の活動全体や演目の内容等、詳細不明なものも多い。
上記の疑問点を明らかにするためには、コロナの状況下での資料調査において、新たな視点を取り入れる必要があると実感し、資料収集方針の再検討を行うこととした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年3月および、2020年の4月以降の計画については、国内外の博物館、個人の所蔵者へ赴いての調査が、コロナの影響により実施できなかった。当初は秋以降に再開と考えていたが、状況が改善されなかったため、1年にわたり、新たな資料収集ができなかった。そのため、以前より収集していた資料の解読および整理を行った。

Strategy for Future Research Activity

コロナの影響はまだ続くと思われるため、国内外の作品および資料の現地調査を縮小し、図書館資料の調査主体へと切り替えるつもりである。

Causes of Carryover

コロナの影響により、国内外での調査ができなかったため、主な使用計画であった旅費および複写費、成果報告のための予算の使用に至らなかった。
使用計画は、コロナの状況が落ち着けば、9月~来年3月にかけて、国内外の調査を進めたいと考えているため、旅費が主となるが、引き続きコロナの厳しい状況が続けば、図書資料を中心に調査を進めるため、国内外からの書籍取り寄せや複写等への予算配分を想定している。

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi