2018 Fiscal Year Research-status Report
Study on Art Collective in Post-1968 : Based on Matsuzawa Yutaka's Archive.
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18K00200
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
橘川 英規 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 研究員 (20637706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 大介 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (10625495)
三上 豊 和光大学, 表現学部, 教授 (60329018)
塩谷 純 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (90311159)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 松澤宥 / アーカイブズ / 音会(おんえ) / 美術文化協会 / RATI / α芸術陣(アルファ芸術陣) / 読売アンデパンダン展 / アートクラブ |
Outline of Annual Research Achievements |
第1年度である本年度は、松澤宥アーカイブズを管轄する一般財団法人松澤宥プサイの部屋と連携し、本研究を効果的に実施するための枠組みを構築した。また研究対象年代の前史として1950年代に生成された資料体を中心にデータベース化・デジタル化を行うともに、松澤の活動地域や関係者の調査・取材を行なった。詳細は、以下の通り。 ◎5/23 第1回研究協議会@東京文化財研究所 内容:一般財団法人松澤宥プサイの部屋での資料整理状況についての情報共有を行った。・本研究での成果物(データベース、デジタルデータ)の取り扱いに関する取り決め、また本研究におけるアーカイブズの東京文化財研究所への貸出に関する取り決めを行った。 ◎6/13 関係者へのインタビュー@東京文化財研究所 内容・1971年に松澤を中心とする表現共同体が行った「音会(おんえ)」への参加者、音源記録者にインタビューするとともに、音会の音源を借用、デジタル化した。デジタル化した音源は、展覧会「アジアがめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」(2018.10.10から、東京国立近代美術館、韓国国立現代美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポール)に出品した。 ◎7/16,17 第2回研究協議会@下諏訪町、松澤宥旧宅 内容:資料調査を実施した。また、松澤宥アーカイブズのうち、以下の資料体を東京文化財研究所へ搬送した。美術文化協会、RATI、α芸術陣、読売アンデパンダン展、アートクラブ。 ◎2019/2/16 発表@下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館 内容:平成30年度文化庁地域と共同した美術館・歴史博物館創造活動支援事業「松澤宥アーカイブ活用プロジェクト」によるシンポジウム「松澤宥アーカイブの現状と活用」に橘川が参加し、1950年代の松澤宥とその周辺の分野横断的表現活動について報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1年度(2018年度)は①松澤宥アーカイブズの整理、データベース作成を行ない、②既存美術団体、美術作家との関連、③美術館、画廊との関連 の検証を進める計画であった。
①に関しては、一般財団法人松澤宥プサイの部屋による松澤宥アーカイブズ資料群の組織化が進展したため、本研究課題での取り組みと合せて大幅に進展した。
②③に関しては第2年度も継続する項目であるが、現状では研究課題の主眼である1960年代から1970年代の前史として1950年代を中心とした取り組みとなっており、若干計画よりも遅延している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
第2年度(2019年度)の本研究課題の今後の推進方策は以下の通りである。 ・上記①~③に加えて、④データベース精緻化のための協力体制構築 ⑤松澤宥の「表現共同体」の地域固有性の検証 を実施する計画であり、松澤宥アーカイブズの調査により顕在化した多ジャンルの人物による表現活用を研究すべく、分担研究者、連携研究者などを定期的な研究協議会開催を実施する(2ヶ月に1回程度を想定)。 ・また第3年度(2020年度)に計画している⑥松澤宥の「表現共同体」の国際共時性/地域同時性に関する国際シンポジウム開催のために、海外研究者と松澤アーカイブズ資料の情報共有に取り組む。
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Causes of Carryover |
第1年度は、松澤宥アーカイブズ資料群の組織化において、一般財団法人松澤宥プサイの部屋との協力関係構築し、同団体よりデータを無償提供いただいた。これを活用できたため、大幅に研究経費(デジタル化のための物品費、人件費)を削減できた。第2年度の松澤宥アーカイブズ資料群のデータベース精緻化のための物品費、人件費として活用する計画である。
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Research Products
(2 results)