2020 Fiscal Year Research-status Report
Study on Art Collective in Post-1968 : Based on Matsuzawa Yutaka's Archive.
Project/Area Number |
18K00200
|
Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
橘川 英規 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 主任研究員 (20637706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 大介 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (10625495)
三上 豊 和光大学, 表現学部, 非常勤講師 (60329018)
塩谷 純 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 部長等 (90311159)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 松澤宥 / 石子順造 / 宮澤壮佳 |
Outline of Annual Research Achievements |
・本年度は第3年度(当初計画の最終年度)であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大により、現地調査や海外研究者招聘などが制限され、計画通りに研究活動を実施することが困難となった。そのため、ほぼすべての研究計画を1年間繰り下げることとし、本年度は、緊急性が高い、以下の活動を遂行した。また、これと並行して、次年度に向けてオンラインでの情報共有など、本研究課題の進捗のために必要な環境の整備を進め、本課題対象分野に関わる研究者との継続的な情報共有を実施した。
◎7/31 本課題対象年代に美術評論家として活動した石子順造の関係者とともに、石子関係資料の分析を進めるなかで、ビネガーシンドローム状態となっている6mm音声テープがあり、このデジタル化を実施した。 ◎11/2-15 展覧会「日比野克彦を保存する」(東京藝術大学大学美術館陳列館)に、本研究課題における作家アーカイブズの組織化・保存の取り組みについてパネルで紹介した。 ◎21/1/18、2/15 故宮澤壮佳(1933-2019、『美術手帖』編集人1968年~1971年)資料調査を実施した。本課題対象年代に『美術手帖』は現代美術を取り扱う主要メディアであり、その編集長であった宮澤が収集・生成した資料群、とりわけ同誌に関わる文書類は、当時の表現者たちの活動を紐解くうえで重要なものである。これらの資料群について、遺族、関係者と連携して分析に進めた。 ◎21/2/3 本年度を期限としていた松澤宥アーカイブズの借用について、補助事業期間延長に合わせて、松澤宥遺族と協議して、1年間延長することとした。松澤宥アーカイブズは、本年度継続的に、分析を置かない本課題で連携している研究者との情報共有を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、現地調査実施や海外研究者招聘が困難となったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度実施予定であった調査研究及び成果公開については、今後の新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて、オンライン会議システムなどを活用し、当初計画していた内容を遂行する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、現地調査実施や海外研究者招聘が困難となったため。
|