2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of sound drawing methods using mixed reality
Project/Area Number |
18K00210
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 隆 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 准教授 (60631124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 聖 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (40323761)
大村 英史 東京理科大学, 理工学部情報科学科, 講師 (90645277)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | mixed reality / 複合現実 / XR / cross reality / メディアアート / オーディオビジュアル / multi-participant / 複数人参加型 |
Outline of Annual Research Achievements |
【複数人参加型インスタレーション作品制作・展示公開】4名の体験者がローカルネットワークに接続されたMRデバイスをそれぞれ装着し同時に体験可能な空間音描手法の構築、および、その手法による体験型インスタレーション作品の制作をおこなった。研究期間全体を通して4つの空間音描表現システムと、5つの複数人参加型インスタレーション作品を制作し展示公開した。 【空間音描手法の評価】体験者の動きの抽出とインタビューを実施した。体験者に空間音描を自由に行ってもらい、体験中の頭の向き、手の位置、空間音描をMRデバイスで記録し、同時に体験者の全身の動きをビデオで記録して観察した。MRデバイス初心者には、デバイスに手の位置を認識させるための動作にむらが見られたものの、長くても5分程度の体験でその動作の体得が可能なことが確認できた。インタビューでは、空間音描のアイデアや実装手法に関して、大方ポジティブな意見を得ることができた。 【最終年度の発表】国際会議SIGGRAPH 2020への投稿は、研究開始当初から意図してきた「本研究による作品が生み出すXRテクノロジーと人間との関係についての思索的な場の創出」や、本研究の次のフェーズとしての「空間音描手法の身体化」にも関わる「MR技術とIoT技術による身体感覚の拡張」等について、レビュアーらからポジティブな評価を獲得し採択された。発表はコロナ禍中ということでオンライン開催となったが、今後の研究進展に有意義なフィードバックを得ることができた。
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