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2020 Fiscal Year Research-status Report

平和の造形-戦後日本における平和表象を中心に

Research Project

Project/Area Number 18K00221
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

奥間 政作  早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (40711213)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords戦後 / 美術 / 平和 / イメージ
Outline of Annual Research Achievements

2020年度にはサイパンやテニアンにおける旧委任統治領の慰霊碑に関する調査を予定していたが、新型コロナウイルス流行の影響により、実際に現地における調査を行うことが出来なかった。そうした中、国内において調査が可能な『BBBB』および『美術運動』などの戦後に発刊された美術雑誌の誌面から、本研究のテーマに関わる箇所を抽出することに努めた。こうした中、1950年に本郷新や岡本太郎らが行った座談会の記録「原子力時代と美術」(『BBBB』1950年2月号)において、本郷が「平和」という概念を造形化する際に、そこに社会性を見出すべきだと述べたのに対し、岡本は平和という概念が一定の「型」に当てはめられることを危惧し意見の対立を見せていた。こうした両者の意見の相違、つまり、絵画の持つ社会的な役割を重視する立場と純粋絵画的な立場から表現が形式化することへの危惧が既に50年代には見受けられることが理解できる。こうした立場の相違が広く画壇に共有されていたのかどうか、と言う点については今後の研究課題としたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

年度当初からのオンライン講義等の準備の影響もあり、本研究のエフォートを大幅に削減さぜるを得なかった。本年度は昨年度の遅れを取り戻すよう、エフォートの割合を増やして対応する予定。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルスの流行状況を鑑みると、当初予定していた海外における慰霊碑関連の調査が行えるか不透明な部分が残されているが、該当調査が行えない場合には代替措置として、戦後期における原子力と平和イメージを美術家がどのように扱ってきたかについて調査をすすめていきたい。

Causes of Carryover

海外における調査が未了となっており、旅費の項目をうまく消化することが出来なかった。
また、人件費・謝金についても本研究へ協力していただくRAなどを雇うことが出来ずにいる。
次年度においては、可能な限り海外での調査が行えるよう模索すると同時に、資料整理のRAなども積極的に雇用していきたいと考えている。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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