2018 Fiscal Year Research-status Report
Study on characteristics of Japanese traditional acupuncture and moxibustion through comparative study of major schools
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18K00268
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
斉藤 宗則 明治国際医療大学, 鍼灸学部, 特任准教授 (90399080)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 鍼灸 / 流派 / 用語 / 標準 / 特徴 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.教材アンケート調査:日本伝統鍼灸学会に所属する会員16団体を対象とし、各会で用いられている教材の有無を調査した。教材(書籍)を使用しているのは、13/15団体で、全39種の教材があった。また、自作プリントを使用している団体は多いが、統一見解でないものが多いことが明らかとなった。 2.想定以上の教材の使用が判明したことから、各会で必要な用語を収集する形に変更した。用語内容の調査のパイロットテストとして、「気」「気虚」に限定して実施した。項目:用語表記(英語名)、定義・説明、記載書籍・資料名、該当ページ、根拠とする古典、備考。回収率は87%(13/15会)、有効回答は「気」100%(13/13会)、「気虚」92.3%(12/13会)であった。「気」「気虚」ともに、表現はさまざまで、使用教材中の記載もしくは統一見解がない会もあった。 各所属会の使用教材を参照し、Excelファイルに以下の項目内容を記入した(ファイル名を所属会名に変更する)。項目:用語表記(英語名)、定義・説明、記載書籍・資料名、該当ページ、根拠とする古典、備考。 3.用語内容の調査:「気」「気虚」を対象とした調査をふまえ、ほぼ同様の方法を用い、以下の領域を範囲とする、各会で必要な用語を対象とした。領域Ⅰ:東洋医学の思想(天人合一、太極、陰陽五行等)、蔵象(臓腑や経絡、気血およびその生理等)、病因病機(六淫、飲食不節、内生五邪等)回収率は80%(12/15会)、有効回答は83.3%(10/12会)であった。一桁~500語以上と必要とする用語の幅が大きかった。用語委員会会議の実施:各用語や概念を検討する上で、基本的なルールであるISOの規格の内容について知識を一部共有した。これらをふまえ、用語の概念について妥当性を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各会で使用されている教材が想定よりも多く、その整理に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
用語を検討する上で、日本伝統鍼灸学会で委員会を組織している。用語の整理について委員会へも協力を仰ぎ、研究遂行の迅速化を図る。
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Causes of Carryover |
各団体への実地調査が未実施のため。教材の整理が終了次第、速やかに実施する。
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