2020 Fiscal Year Research-status Report
African American Women Writers in the Air-Atomic Era
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18K00367
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
竹谷 悦子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60245933)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エセル・ペイン / ブラウン・ベイビー / 占領期日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、空と核の時代がアフリカ系アメリカ女性作家たちに与えた想像力を解明するものである。様々な歴史家が1940年代に起こったパラダイム・シフトに名称を与えている。例えば、アラン・ヘンリクソンは「航空時代のグローバリム(Air-Age Globalism)」、エドワード・カプランは「航空・原爆時代 (Air-Atomic Age)」などと異なる名前で呼んでいるが、空という空間の重要性への言及では一致している。本研究では、このパラダイム・シフトを記録するアフリカ系アメリカ女性作家たちの作品を「空のアーカイブ(aerial archive)」というタームで呼ぶことにする。「空のアーカイブ」とは、1940年代に顕在化してき た、空から見る・空から描く・空から思考するという文化的実践を記録するテクスト群を意味する。
本年度は、アメリカによる日本占領期に執筆活動を始めたアフリカ系アメリカ人ジャーナリストEthel L. Payneによる「空のアーカイブ」を分析した。タブーであった占領ベイビー、とりわけブラウン・ベイビーをテーマとした新聞記事(黒人紙 Chicago Defender)ならびにタブーに触れたため米軍から解雇され羽田陸軍航空基地から飛び立ったPayneが夜の眺めにマッカーサーの日本を読み込んでいった新聞記事(Chicago Defender)、さらにはワシントンDCのハワード大学(Moorland-Spingarn Research Center)所蔵の一次資料の分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、米軍による日本占領期の写真(とりわけ航空写真)の収集を行うために、スタンフォード大学フーバーインスティチュートへの海外出張を予定していたが、新型コロナウイルス感染症のため取りやめざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
占領期の写真については、国土地理院の空中写真の分析に変更して本研究課題を遂行する。
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Causes of Carryover |
予定していたスタンフォード大学フーバーインスティチュートでの日本占領期の資料調査・収集のための海外出張をコロナ禍で取りやめ、国土地理院の空中写真の分析に変更したため。書籍および英文校閲費として使用することで本研究課題を遂行する。
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