2018 Fiscal Year Research-status Report
The Introductory Education of English Literature: Its Ideals and Methodologies
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18K00386
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
利根川 真紀 法政大学, 文学部, 教授 (40297990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 暁子 法政大学, 文学部, 准教授 (00348301)
宮川 雅 法政大学, 文学部, 教授 (60209864)
小島 尚人 法政大学, 文学部, 助教 (60781169)
丹治 愛 法政大学, 文学部, 教授 (90133686)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 英文学教育 / 理念 / 方法論 / 教材作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、作品解釈を文学教育の中核に据えることによって、リベラルアーツ的能力(社会人基礎力)を養成するための英文学教育の理念を策定するとともに、英文学の導入教育の方法論と教材を開発することを目的としているが、今年度は、メンバーのミーティングを5回開催し(開催日:2018年5月30日、7月25日、10月24日、12月12日、2019年2月13日)、以下のような活動をおこなった。 (1) 文学教育の理念と目標、およびそれを学生に周知する方法について議論、(2) 講義と演習での指導法について相互に報告し検討、(3) 授業内で配付した資料を相互に提供し検討、(4) レポートと卒論の指導法について議論、(5) MLA 8thを反映したペーパーの書き方マニュアルを作成、(6) 成績評価について議論し、文学教育についてのルーブリックの作成を準備、(7) 英文学教育における映画の利用法について議論、(8) 学生に勧める英語文学おススメ100選の選定。以上の議論や情報共有の結果は、来年度のカリキュラムやシラバスにも反映されることになっており、授業における指導にも活用されている。「ペーパーの書き方マニュアル」は、来年度の授業を通じて全学生に周知するよう努める予定である。 これとは別にメンバーは、それぞれが英文学教育に関する代表的な書籍を読み、また、個々の作家や作品についての研究も深めた。学科の文学系教員が全員で取り組むことで、英文学教育のみならず、英文学研究にとっても非常に有意義なミーティングになりつつあると感じる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度は、どのような問題があるのかを幅広く検討し、議論を開始するまでを予定したが、毎回のミーティングでたくさんの意見や情報が活発に交わされ、さまざまな成果を生み出すとともに、それが理念と方法論と教材というかたちで実際のカリキュラムや授業に反映させることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、今年度の議論をさらに深め、いまだ成果に結びついていない点でも(研究実績の概要の(4)(6)(7))、なんらかの成果を出せるよう努める。相互に模擬授業をおこない、授業の進め方についても相互にコメントしあうことで授業の方法を向上させる。また、基礎ゼミの教材づくりを開始し、再来年度からの使用をめざして、来年度末には完成させたい。
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Causes of Carryover |
英文学会など東京での学会が多く、国内旅費が不要だったことや、論文を書く必要から外国出張の準備が間に合わなかったことなどが重なり、旅費を次年度以降に繰り下げることになったためである。外国出張については代表者の校務増加のため、いまだ予定を見通せないが、国内の出張については、成果の共有を他大学の教員とはかることを目的として、複数のメンバーが秋学期に日本英文学会北海道支部大会(札幌)や中四国支部大会(徳島)、日本アメリカ文学全国大会(仙台)への出張を検討している。
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Research Products
(4 results)