2020 Fiscal Year Research-status Report
The Introductory Education of English Literature: Its Ideals and Methodologies
Project/Area Number |
18K00386
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
利根川 真紀 法政大学, 文学部, 教授 (40297990)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 暁子 法政大学, 文学部, 准教授 (00348301)
宮川 雅 法政大学, 文学部, 教授 (60209864)
小島 尚人 法政大学, 文学部, 講師 (60781169)
丹治 愛 法政大学, 文学部, 教授 (90133686)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 英文学教育 / 理念と方法論 / オンライン授業 / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も例年どおり5回の検討会(2020年5月27日、7月29日、10月28日、12月23日、2021年3月4日)を開催した。論文マニュアルの更新、カリキュラム・ツリーの変更などのほか、年度初めの取り組みとしては、文学教育の理念と目標、およびそれを学生に周知する方法について議論した結果を、「文学を学ぶってどんなこと」というプレゼン資料の改訂版作成に反映し、新入生オリエンテーション・在学生ガイダンス資料として動画配信することにつなげることができた。レポート作成に関しては執筆前と修正時のタイミングでルーブリックを活用することにより効率的・効果的な書き方の指導につなげられることを確認した。 今年度の中心的取り組みは、コロナ禍のなか、よくも悪くも、もっぱらオンライン授業の方法論、そのメリット・デメリットを検討することに集中する結果となった。たとえば、教員間でさまざまな技法・取り組み方について情報共有したことにより、ディスカッションに関しては、Google documentやzoomのbreakout sessionや学習支援システムの授業内掲示板などの活用を通して、対面授業以上に活発に行うことができることが確認され、アウトプットの機会が増えたことにより、文学テクストへの取り組みが意欲的になり深まったと実感した学生が多かったことを教員間で共有することができた。またオンライン授業での映像資料の用い方についての情報共有も行い、授業運営方法についての選択肢を増やすこともできた。そのうえで、コロナ後の教育体制のなかでも、以上のようなオンライン授業のメリットについては、継続的に利用すべきことも合意された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のなか、オンライン授業にかんする検討に多くの時間を割くことになり、そのために、議論を予定していた英文学教育への映画の活用法、英文学教育に関する英語圏の文献の調査については予定どおり進捗させることができなかったため、プロジェクトを一年延長して2021年度に検討することにした。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究会は例年どおり5回を予定している。現実的な問題として、コロナ禍での対面授業・オンライン授業・ハイフレックス授業に関して情報共有と意見交換を実施しながら、それに加えて、以下のような課題を中心的に検討していく。 一年間の延長を認めていただけたので、今年度は積み残している最後の課題として、英文学教育への映画の活用法、および英文学教育に関する英語圏の文献の調査に取り組む。後者については、とくにMLA Approaches to Teachingシリーズのうちの数冊を中心的教材として、具体的に議論を進める。
|
Causes of Carryover |
コロナの影響により、研究計画において予定していた研究を十分に遂行することができず、それに伴い予定どおりの支出ができなかったため。
|
Research Products
(6 results)