• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Annual Research Report

British Middlebrow Writers in the Balkans and the Pacific

Research Project

Project/Area Number 18K00430
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

松本 朗  上智大学, 文学部, 教授 (00365678)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsミドルブラウ / ジェンダー / イギリス文学 / モダニズム
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、1930年代から1960年代にかけての英国ミドルブラウ文学・文化が有した国際性と革新性を明らかにするために、(1) この分野で重要な役割を果たしたW. Somerset MaughamとOlivia Manningという、英国の〈外〉で第二次世界大戦を経験し、英国内外の高踏的・大衆的定期刊行物に寄稿した重要なミドルブラウ作家に焦点をあて、(2) これらの作家の評論、短篇・長編小説、小説の映画化作品のなかでも、(i) Maughamに関しては東南アジア、(ii) Manningに関してはバルカン半島、に関係するテクストを、(3) ナショナリティとジェンダーの観点から分析し直すことによって、(4) 英国ミドルブラウ文学・文化が、第二次世界大戦から冷戦期にかけて、ヨーロッパとの関係で揺れる英国のナショナル・アイデンティティや、世界各地のモダナイゼーションの過程の不均衡を表象する、クリティカルな営みであったものと捉え直すことを目指したものである。
Manningについては概ね当初の目的を達成する研究実績を作ることができたが、コロナ禍のせいで2019年度末の春休み、2020年度、2021年度にBritish LibraryやNew York Public Libraryに行くことが不可能となり、Somerset Maughamについては十分な研究実績を作ることができなかった。しかしながら、Manningの研究を進める過程で、Manningがイギリスの定期刊行物だけでなく、エジプトやギリシアのイギリス作家のコミュニティにくわわり、カイロのイギリス作家が現地で発行する定期刊行物に原稿を寄せていることを発見した。それによって難民のテーマとイギリスのモダニズムの関係という新しい研究テーマを発見することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「ポストヒューマンの修辞学ーーアリス・マンロー「クマが山を越えてきた」におけるアルツハイマー型認知症の表象」2021

    • Author(s)
      松本 朗
    • Journal Title

      『英文学と英語学』

      Volume: 58 Pages: 21, 41

    • Open Access
  • [Presentation] 難民たちの英文学ーー Olivia Manningの〈バルカン三部作〉2021

    • Author(s)
      松本 朗(シンポジウム司会・講師
    • Organizer
      日本英文学会第93回大会 第4部門シンポジウム「第二次世界大戦と英語圏文学」 (Zoom)
    • Invited
  • [Book] 『第二次世界大戦とイギリス女性作家たち』2022

    • Author(s)
      河内 恵子編著
    • Total Pages
      300
    • Publisher
      音羽書房鶴見書店

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi