2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Generic Study on the Collaborative Works of Balzac
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18K00474
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
鎌田 隆行 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (30436985)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | バルザック / フランス文学 / 十九世紀小説 / 生成論 / 共作 / ソシアビリテ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
1. 十九世紀フランス文学や生成批評全般に関連する版本、参考書籍、各種資料を参照し、同時代における文学生産の状況を調査し、作家間あるいは作家と諸芸術のアーティストの協同的な作品制作について事例研究を進めた。
2. バルザック『人間喜劇』および他の作品の版本や生成資料に関して、本研究の観点から分析を進め、研究ノートを作成した。
3. 上記に基づき、バルザックの文学制作における共作の問題の論点整理を進め、単著Balzac. Multiples geneses、紀要論文「バルザックのoeuvres diversesの諸問題」を刊行した。また、研究発表「シャルル・ラブーによる『プチ・ブルジョワ』続編」を関西バルザック研究会にて行った。
4. 本研究に関する国際的共同研究を進め、シンポジウムBalzac en collaborationを2021年6月9日～10日に実施し、バルザックにおける共作の問題を14名の国際的な研究者によって討議する学術会議をオーガナイザーの一人として運営した。研究代表者はここで、バルザックの未完作品『プチ・ブルジョワ』をシャルル・ラブーが補筆・完成させた問題を取り上げ、調査結果を報告した。他方、ソルボンヌ大学のアンドレア・デル・ルンゴ教授とともに研究誌Revue Balzac第4号のエディション特集の刊行を行った。また、研究代表者が分担執筆者として参加し、本研究課題と密接に関連する項目を担当した作家事典Dictionnaire Balzacが刊行された。
5. 補助事業期間全体を通じて調査したバルザックにおける共著作品の実践、諸芸術のアーティストとの協力関係、編集者との相互影響など、共同制作の問題の総括として、上記シンポジウムBalzac en collaborationの報告集のプレゼンテーション文書を作成した（『バルザック年鑑』2022年版に掲載予定）。
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[Book] Dictionnaire Balzac2021
Author(s)
Eric Bordas, Pierre Glaudes, Nicole Mozet, Jeremie Alliet, Claire Barel-Moisan, Anne-Marie Baron, Lauren Bentolila-Fanon, Vincent Bierce, Veronica Bonanni, Veronique Bui, Christele Couleau, Andrea Del Lungo, Aude Deruelle, Marie-Benedicte Diethelm, Lucien Derainne, Jacques-David Ebguy, Takayuki Kamada et al.
Total Pages
1558
Publisher
Classiques Garnier
ISBN
978-2406115397
