2021 Fiscal Year Research-status Report
ダダの詩学に関する研究―ラウール・ハウスマンにおける映像論と身体論を中心に
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18K00491
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
小松原 由理 上智大学, 文学部, 准教授 (70521904)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歴史的アヴァンギャルド / カバレット / ベルリン・ダダ / ポストダダ / ダダ小説 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度からの最終年度の継続課題として、今年度末に計画していたハウスマンをめぐる国際シンポジウムはオンライン開催による実施を計画したものの、ハウスマン研究者のコロナウィルス感染に伴う後遺症の悪化により、残念ながらシンポジウム自体が中止となった。ただし、本研究の核心である問いー身体論と映像論の統合という視点は、ハウスマンの論考「人間カバレット」と、そのカバレット文化への具体的な関わりを探る論考「ベルリン・ダダのカバレットーラウール・ハウスマンのカバレット論をめぐって」に一つの結論をまとめ、発表することができた。また、中止となったシンポジウムはさらに課題を継続し、2022年度の実現に受けて、ハウスマンに関連する研究者たちにより、事前にセッションを行い、シンポジウムに向けての有意義な準備を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症拡大の継続的な影響のもと、予定通りの招聘は早い段階で困難なことがわかり、かつその代替として計画したオンラインでのシンポジウムも、現地研究者のコロナウィルス感染に伴う、後遺症の悪化という事態に襲われた。
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Strategy for Future Research Activity |
再度の最終年度の延長によって、国際シンポジウムを開催し、とくにハウスマンのダダ後の思想の展開や軌跡を明らかとすることを目指す。同時に、ハウスマンを中心としたアーティストネットワークから、その造形を再考することで、断絶や空白とみなされたポストダダの活動の総体を明らかにすることを目指す。
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Causes of Carryover |
国際シンポジウムの延期に伴い、予算の使用年度を延期したため。2022年度には、延期された国際シンポジウムを実施する予定である。
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Research Products
(1 results)