2020 Fiscal Year Research-status Report
近代以降の「神話」概念の包括的再検討とその社会的意義の解明
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18K00506
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
清川 祥恵 大阪工業大学, 工学部, 講師 (50709871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 貴志 立教大学, 文学部, 教授 (10314783)
植 朗子 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (20611651)
山下 久夫 金沢学院大学, 文学部, 名誉教授 (40239976) [Withdrawn]
斎藤 英喜 佛教大学, 歴史学部, 教授 (40269692)
南郷 晃子 (中島晃子) 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (40709812)
大野 順子 摂南大学, 理工学部, 准教授 (50737103)
横道 誠 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60516144)
田口 武史 福岡大学, 人文学部, 教授 (70548833)
上月 翔太 大阪大学, 文学研究科, 助教 (90860867)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 神話 / 神話学 / 比較神話学 / オリエンタリズム / ナショナリズム / 多文化主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、昨年度終盤よりじわじわと現れていたCovid-19感染拡大の影響が本格化し、大半の分担者の海外調査・国内現地調査および図書館の利用に支障が生じており、結果として当初計画から遅滞が生じている。ただし、そうした状況下であっても、下記の通りZoomを用いたオンライン研究会・講演会を2度実施し、可能な範囲で分担者間の意見交換ならびに成果の社会還元の機会を持つことができた。 まず、2020年9月10日には『ファシズムと聖なるもの/古代的なるもの』(平藤喜久子編、北海道大学出版会、2020年)オンライン合評会にて、慶應義塾大学・名誉教授の鈴木正崇氏をお迎えし、分担者および一般参加をまじえて、日本のファシズムと神話の関係についての議論を深めた。 次に、2021年2月20日には、宇和川雄氏(関西学院大学・准教授)による講演会「ベンヤミンの神話論」を同じくZoomで開催し、ベンヤミンの「神」と「神話」へのまなざしを改めてご解説いただくことで、「神話」という言葉をめぐる歴史的転回について集中的に検討した。同講演会には海外からの聴講参加もあるなど、オンライン開催となったことによって、より多くの外部の方に議論にご参加いただくことができた。 その他、各々の分担者も、自身の所属学会・研究会のオンライン開催に柔軟に対応し、闊達な報告活動を行った。 なお、秋には、かねてより企画していた出版企画の実現に向け、分担者および研究協力者と、こちらもZoomを用いて頻々に打ち合わせを行い、2021年度の成果発表に向けた道筋を順調に整えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19感染拡大の影響により、海外をフィールドとする分担者は資料調査での渡航ができなかったため。また国内においても、比較的感染状況が厳しい近畿圏・首都圏から地方への現地調査が難しい状況におかれたり、図書館の利用も大幅に制限されるなど、文献調査においても支障が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本来であれば最終年度だった2020年度において、十分に充実させるできなかった成果発表に向けての活動を、ひきつづき、オンラインでの研究会・学会参加など、コロナ禍において可能な手段をもちいて継続していく。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大の影響で、講師招聘旅費等の支出がなかったため。次年度以降、あらたにオンライン講演会等を企画し、謝金として利用する予定である。
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Research Products
(14 results)