2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K00533
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
千田 俊太郎 京都大学, 文学研究科, 教授 (90464213)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | パプア諸語 |
Outline of Annual Research Achievements |
既存のデータに基づきドム語話者の多言語状況に關する研究を行つた。母語話者共同體と共通語使用集團についての先行研究を批判的に檢討し、計劃言語とピジン・クレオールに關する理論的考察を行つた。 本研究課題は新資料の收集に基づく研究の遂行を前提としてゐたが、新型コロナウイルス感染状況の改善が捗々しくないため現地調査を行なふことができなかつた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題は新資料の收集に基づく研究の遂行を前提としてゐるが、新型コロナウイルス感染状況の改善がみられず現地調査を行なふことができなかつた。そのためシンブー諸語の記述といふ中心的な課題を扱ふことが難しく、今年度は言語共同體の存立に關する理論的な考察を行ふことで言語研究の繼續を試みた。
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Strategy for Future Research Activity |
ニューギニアの奧地の人々とのコンタクトは現地調査によるほかはない。世界的な感染症のリスクがなくなるまでは、理論的な考察を加へるほか、既存のデータを見直しながら研究を推進することになる。本課題で目標としてゐた海外フィールドワークによる新資料の入手については見通しが立つてをらず、種々の計劃変更の方策を檢討中である。本來の研 究計劃と同等の成果を出すためには期間の延長が必要になる可能性が高い。
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Causes of Carryover |
海外現地調査を前提とした研究計画を立ててゐたところコロナ禍のために海外渡航自體が難しくなつたため。期間の延長も見込みつつ、本來の研究計画と同等の成果を出すために物品費と人件費、謝金などにあてることになる。
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