2020 Fiscal Year Research-status Report
Investigating the indexical shift mechanism and its interaction with the syntax and pragmatics interface
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18K00540
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
森田 久司 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (30381742)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | indexical shift / logophor / pivot / point of view / perspective |
Outline of Annual Research Achievements |
言語は3層に分かれていると考えられ、一番内側にVP(Verb Phrase:動詞句)、中間にTP(Tense Phrase:時制句)、一番外側がCP(Complementizer Phrase:補文標識句)である。一番外側(文頭または文末)部分に、談話上の働きを表す要素が表れるのが一般的で、疑問文、命令文、付加疑問文等など文の種類を決定するものだけでなく、「~(た)よね」、「~(た)わよ」のような聞き手を意識した文末助詞なども、その例である。 しかしながら、この一般化に反する例として、日本語の丁寧語「です・ます」が挙げられる。なぜなら、時制句よりも内側に出現しつつ、聞き手に敬意を表する表現であり、このような談話的振る舞いをしつつ、限りなく動詞句に近い領域で現れる表現は世界を見渡しても非常に稀である。 本研究では、(1)動詞句はシンボルである語句を組み合わせたものであり、それとは別にそのシンボルを発話する行為が別にあり、それがVPとTPの間で(Aspect Phraseとして)機能している、(2)その行為自体が文脈情報と関連付けられることにより、話し手、聞き手、時制等が決定される、(3)日本語の「です・ます」はI, youなどの指標表現の一種であり、VPとTP内で表される談話情報の例であることを示した。このことにより、それらがCP内で認可する必要がなくなり、他言語の指標表現との関係性も明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で海外で発表する予定の学会が延期になることにより、フィードバックが得られず、多少行き詰っている。しかしながら、論文自体は仕上がっており、国際ジャーナルに投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記に記した投稿中の論文を完成させること、および、昨年度発表予定であった、プレゼンを行うこと。これに加え、秋にシンポジウム(中部英文学会)を開催予定で、そこで、英語とからめた日本語の分析を意識しつつ、本研究の主張を行う予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度5月にスペインで学会発表する予定であったが、新型コロナウィルスの影響で、学会が1年延期されたため。
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