2023 Fiscal Year Annual Research Report
A cognitive study on language typology of speech event conception
Project/Area Number |
18K00563
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
井筒 勝信 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70322865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井筒 美津子 藤女子大学, 文学部, 教授 (00438334)
小熊 猛 金沢大学, 国際基幹教育院, 教授 (60311015)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 発話事象概念 / 擬声語・擬態語 / 再帰的独話 / 語用論的標識 / 間主観性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究推進方策として立てられていた計画通り、先ずは擬声語・擬態語と呼ばれる副詞的な形式の意味機能がこれまで想定されて来た以上に「話者と発話対象の遣り取りの概念化」に関わることが明らかになって来たことを踏まえて、それらを扱うことが出来る形に発話事象概念の理解を修正するために、当該形式の談話語用論的な分析を行い、国際大会で口頭によりその成果を発表した。また、これまでの研究で得られた発話事象概念の理解とは幾分異なる概念化とその標示様式を示すことから、これまでの理解を修正し、それを踏まえて発話事象概念の類型化を試みる上で依然として必要であると考えられるモンゴル語について関連する表現のデータを収集し、分析を行った。昨年度に続いて英語・日本語・アイヌ語・フランス語等の再帰的な独話の描写に用いられる表現形式の概念化についての研究を推し進め、これらと韓国語、モンゴル語の対照も試みた。モンゴル語と同様にこれまでの研究で得られた発話事象概念の理解とは幾分異なる概念化と その標示様式を示すラオ語についても一部調査を実施した。「擬声語・擬態語の談話語用論的な分析」の成果は、国際的な学術論集に寄稿することを目指して論文原稿の形にまとめられ、編者に提出されて審査が行われている。また、一昨年に国際学会で発表した「語用論的標識が喚起する発話事象の概念化に見られる二種類の間主観性」の研究もしかるべき論文原稿としてしたためられ、国際的な学術論集の編者に提出済みで、現在査読審査中である。これら現段階では活字になっていない当該年度の研究を除く、それ以前に本研究計画において実施された研究から得られた成果は、現段階でその様相がある程度明らかになっている「発話事象概念の多様な姿」とそこに見出される「発話事象概念の類型」に関する理解をまとめる形で、国内の学会の口頭発表の場で認知言語学者に対して報告された。
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Research Products
(2 results)