2019 Fiscal Year Research-status Report
消滅危機にあるヴァヌアツ無文字言語の解明と辞書編纂
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18K00579
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
内藤 真帆 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (00784505)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ヴァヌアツ / 少数言語 / 危機言語 / 無文字言語 / 辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、年度当初には5月と3月の計2回の調査実施を予定していたが、新型コロナウイルスの影響から3月の調査が次年度以降に延期となり、結果5月のみの実施となった。 5月の調査では、ヴァヌアツ共和国のエファテ島、マレクラ島を中心に、教育省や病院、市場、少数言語が話される村において現地調査を行った。場所と項目は以下のとおりである。①エファテ島ポートヴィラの教育省、小学校 ②マレクラ島の病院 ③ノルスープ島の言語 ④ワララノ島の言語 ⑤アッチン島の言語 ⑥マレクラ島のティスマン、ビッグナンバス地域の言語 ⑦ヴァヌアツ教育省のマレクラ支部 ⑧ツツバ島の言語 このうち①と⑦の教育省および学校の訪問では、高齢話者が語る過去の事象の年代をある程度特定することを目的に、聞き取りおよび資料収集を行った。特にマレクラ島では、学校教育が開始される前後の各調査地域の状況について重点的に聞き取りをした。②は病院設立の歴史と医療教育、無文字言語が話される地域にどのように医療受診のためのアプローチを行っているかについて調べた。またそれらの地域での言語の使用状況について調査した。③④⑤⑥に関しては高齢話者を探し、それぞれの言語の発音と基礎語彙の収集を行った。⑧は現在作成中のツツバ語の辞書の編纂にあたり、すでに分析を行い記録した項目について、ネイティブチェックを行うと同時に、新たに不明点が生じた事象に関する調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルスの影響により3月の調査を実施することは叶わなかったが、5月の調査で当初予想していた以上のデータが得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスの影響により次年度の現地調査が可能になるかどうかは現時点では不明であるが、可能になった場合は引き続きマレクラ島の調査を行う。現地調査が困難な場合は、既に得たデータの分析と考察を行い、仮説を立てるなどして次の調査研究につなげる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの影響により3月に予定していた現地調査ができなかったため。調査費用または書籍購入にあてる予定である。
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