2020 Fiscal Year Research-status Report
消滅危機にあるヴァヌアツ無文字言語の解明と辞書編纂
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18K00579
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
内藤 真帆 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (00784505)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ヴァヌアツ / 少数言語 / 無文字言語 / 3言語辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
年3回、夏、冬、春にヴァヌアツ共和国で言語調査を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、海外で調査を行うことが困難となった。当初、最終年度として「無文字言語であるツツバ語ーヴァヌアツ共和国の国語かつ100余りの現地語の共通語であるビスラマ語ー英語」の3言語辞書の作成と、記述した項目のネイティブチェックを現地で行うことを計画していた。しかし海外渡航が不可能であるために、対面での調査およびネイティブチェックができず、当初の計画を大幅に変更せざるをえなくなった。 上記により当初の計画を変更し、過去に調査で得たデータ、とくにこれまでに記述が困難であった植物と海洋生物のデータに焦点をあて、重点的にこれらの再分析を行った。固有種が存在する可能性も視野に入れながら、オセアニアに広く分布する植物や生物について既に得ていた多様なデータと照らし合わせ、詳細な描写と説明を辞書項目に加えた。さらに、これらを含む例文すべてを形態素分析し、植物や生物の特性を示す形態素を複数明らかにした。そしてすべての例文にグロスを付し、辞書項目に追加した。 このような辞書項目の加筆過程において、今後さらに調査を必要とする事象や項目が判明したため、それらを次回の調査で明らかにできるよう、新たに調査票を作成した。また辞書を3言語で作成するにあたり、それぞれの言語において漏れの無い包括的な記述とするうえで必要な事象と項目を再検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、一年に3度の海外調査を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により調査を実施することが叶わなかった。そのため計画通りにデータを収集することができず、研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの影響により、海外調査がいつ実現可能となるかは現時点において予測困難である。そのため今後の研究は、これまでに現地調査で得たデータの再分析と辞書項目の加筆を重点的に行う。
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Causes of Carryover |
年度当初は、海外調査を年に3度実施予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、海外渡航が実現しなかった。そのため海外調査の渡航費として計上していた大部分が次年度使用となった。次年度は海外調査が可能であれば調査渡航費として、海外調査が困難な場合は、英語で記述した辞書項目の校閲費にあてる予定である。
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Research Products
(2 results)