2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Relative Clauses and Comparative Clauses in the Minimalist Program
Project/Area Number |
18K00635
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
戸澤 隆広 北見工業大学, 工学部, 准教授 (70568443)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生成文法 / 英語 / 関係節 / 比較節 / ラベル付け理論 / MERGE |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、関係節構文と比較構文の派生を明らかにすることで、構成素のラベル付けのアルゴリズムを解明することを目標とする。 2020年度前半では、(1)ラベル付け理論の研究と(2)理論仮説の検証、以上2点の研究に従事した。(1)については、移動した句の内部から主要部が移動する場合、移動要素が移動先でラベルになれるとした。この理論仮説の妥当性を検証するために、比較構文のデータを用いた。具体的には、(i)熟語現象、(ii)移動現象、(iii)束縛現象などのデータから当該仮説の妥当性を確かめた。本研究が正しい限りにおいて、比較節の主要部繰り上げ分析を支持するとした。 2020年度後半では(1)MERGE理論の研究と(2)理論仮説の検証の2点の研究を行った。 (1)に関して、MERGEがPair-MERGEであるならば、Sideward Movementが認められるとした。この理論仮説の妥当性を確かめるために、非制限関係節構文のデータを調べた。具体的には、(i)主節要素による非制限関係節内要素のc統御の可視性、(ii)再構築化現象などの事実から当該仮説を検証した。また、本研究の帰結として、Sideward Movementを認めないとするChomsky, Gallego, and Ott (2019)の考えを再考する必要があるとした。 これまでの研究成果を研究発表・論文発表した。比較構文の研究成果に関しては、旭川理論言語学研究会で研究発表した(タイトルは比較節と部分比較節の派生)。非制限関係節の研究成果に関しては、Explorations in English Linguisticsで論文発表した(タイトルはThe Sideward Pair-MERGE of the Relative Clause and Its Antecedent)。
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Research Products
(2 results)