2021 Fiscal Year Research-status Report
Reexamination of the description of Japanese accent from the point of view of JFL
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18K00682
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
磯村 一弘 獨協大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (00401729)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 音声教育 / 日本語教育 / 韻律 / アクセント記号 / イントネーション / 発音 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究を構成するのは次の4点である。1.国内外の日本語アクセント教育における現状の問題点の把握、整理/2.アクセント記号の影響、説明方法の影響の、実験的手法による解明/3.研究の知見を取り入れた指導法の立案、教育現場における検証/4.指導法の提案、研究成果の還元。 2021年度は2020年度と同様、新型コロナウィルスの影響で、上記2.~4.の研究を進めるための、海外の日本語教育現場との連絡、発音授業の実施、音声資料の収集等はできなかった。加えて報告者自身もコロナに罹患し入院したため、研究活動がほとんど行えなかった。 そのような中、2022年2月、緊急事態宣言および蔓延防止措置が解除されたタイミングで、外国語発音習得研究会が対面で開催され、ここでこれまでの研究の成果報告を行った。 一方、2019年に発行された国語辞典「大辞泉」(物書堂アプリ版)は、2021年5月の改訂において、アクセント記号と音声が付与された。この際、報告者がアクセントの監修を務めた。そこで採用したアクセントの記述法、アクセントに関する解説などは、当研究のこれまでの研究成果が具体的に生かされたものである。一般向けの辞書だけに、波及効果が期待される。 また、2021年5月および7月に国際交流基金により公開された『いろどり 生活の日本語』の「ことばリスト」においても、当研究課題の成果に基づいたアクセントの記述および解説が採用された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響で、海外の日本語教育現場との連携が不可能になったことに加え、報告者自身もコロナに罹患し入院したため、研究活動がほとんど行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度の延長が承認されたので、今年度も研究を継続する。最終年度にあたって、関連文献の収集、講読、整理を自宅等で引き続き行うとともに、結果の出たものを、学会や研究会での研究発表、可能であれば論文にまとめ、成果として発表する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により海外の研究機関との連携が行えず、これに使用する予定であった旅費等が未使用となった。2022年度はコロナの世界的状況を見つつ、可能であれば使用していく見込みである。
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