2021 Fiscal Year Research-status Report
学生は多機関との連携にどう関わることができるか-外国人児童生徒の支援に向けて-
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18K00686
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
川口 直巳 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60509149)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外国人児童生徒 / 大学生 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
大学と連携している近隣連携都市の小中学校で、外国にルーツを持つ子ども達へのボランティア活動を行っている愛知教育大学の学生達が、「乳幼児期から青年前期までの多機関との連携にどのような役割を果たせるか」を明らかにし、一方方向からになりがちな連携から「学生の関わり」による双方向の連携の実現に向け、2021年度は主に下記の2つの取り組み(シンポジウムの実施、ボランティア受け入れ校とボランティア学生の活動報告書の分析)を行った。 1つ目の取り組みとしては、シンポジウム「多文化共生社会を支えるために~『知る』ことから未来につなげよう~」を開催した。このシンポジウムでは、多文化共生社会を目指すために、異なる文化を持った者同士の歩み寄りが必要であり、その第一歩を踏み出すために、「知る」ことの重要性を扱ったものである。学生時代のボランティア経験が、教員だけでなく障がい者支援関係の仕事や外国人と関わりのある一般企業での仕事などにも役立てられており、外国にルーツのある子ども達への支援経験が、様々な方向から「多文化共生社会」へのアプローチにつながっていることを確認した。更に、「知る」ことからどのような一歩を踏み出せるか、多様な学びの場を地域で支えることの重要性等を考えるきっかけ作りとなった。 2つ目は、ボランティア受け入れ校とボランティア学生の活動報告書の分析を行った。令和2年度に行った分析と比較し、コロナウイルス感染拡大の状況が続く中で、学校現場がボランティア学生をどのような評価をしていて、学生達もどのような学びや課題を抱えているかを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の目的である「学生の関わりによる双方向の連携の可能性」を追求するために、本来であれば、学校現場や教育委員会への聞き取り調査や情報共有会やインタビュー調査を行う予定であったが、令和3年度も新型コロナウィルス感染拡大の影響で、学校現場や教育委員会は依然として困難な状況であり、教育現場に新たなことを要求することができなかった。こうした活動の代わりとして、「ブラジル総領事館スタディツアー」などの活動を計画したものの、2回の延期の末、実施ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度についても新型コロナウィルス感染の状況が依然として厳しい状況であるため、学校現場での調査については難しいと見込まれる。従って、最終年度である次年度については、a~cの取り組みを実施予定である。 aこれまで行ったシンポジウムの分析から、最終年度として行うシンポジウムの企画、実施。 bブラジル総領事館へのスタディツアーの実施 cこれまでの取り組みをまとめた報告書の作成と配布
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Causes of Carryover |
予定をしていたブラジル総領事館スタディツアー等の開催が実施できなかったことから、これらの内容を含めた報告書の作成もできなかったため、次年度使用額が生じた。2022年度においては、これらの取り組みを行う予定である。
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