2020 Fiscal Year Annual Research Report
Transmitting the memory of oracy: making a video archive of Miyakoan, an endangered language
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18K00695
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
藤田ラウンド 幸世 国際基督教大学, 教養学部, 客員准教授 (60383535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAHER JohnC. 国際基督教大学, 教養学部, 特任教授 (50216256)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | バイリンガリズム / 社会言語学 / 言語の再活性化 / マルティリンガリズム / 消滅危機言語 / ビジュアル・エスノグラフィー / フィールドワーク / 言語復興 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はコロナ禍において、移動が制限されたため計画を変更した。本科研の3年目には、2年目で行った宮古島市の小学校6年の40人への映像ワークショップ3回で習得した技術を使い、同じ敷地内にある中学で同じ子ども達に映像ワークショップを継続し、子ども達の映像をアーカイブに加える予定であった。コロナ禍のリモートワークでできる作業に変更をし、2015年から2021年までに撮影した映像から宮古島の映像アーカイブとして、久松の海神祭のはーりー(舟漕ぎ競争)が「久松アルバム」に、池間島のみゃーくづつ(宮古節)の祭事が「池間島アルバム」に、鰹節工場とさとうきびから砂糖ができるまで工程が「佐良浜アルバム」に各10-15分描かれた。学術的に21世紀初めの「宮古島に残る日常生活のアーカイブ」として貴重な記録と資料になる。 3つの集落のアルバムに加え、1-5分の映像クリップも6本を制作した。宮古島でお祝いされる3つ目のお正月である「十六日祭」のご馳走づくりと先祖とお墓で過ごすシーンの2部作、宮古島の民謡2曲を収録した「與那武岳金兄小(ユナンダキカニスザガマ)と兼久畑(カニクバタ)」、「昭和図書館」と親しまれ、90年の歴史を持ち、2017年に閉館された「平良図書館北分館」、宮古語で宮古島の民話を発表した小学2年生の「漢那諒くん『通り池の人魚の話』」、学校と家族、地域を挙げて高校受験の願いとして学校内の御嶽で祈りを捧げる「池間島の学校にがい」である。 映像クリップ6本、アルバムシリーズ3本、ドキュメンタリー映画1本の合計10本の宮古島の映像をアーカイブに収めたことになる。YouTube上の映像は、「多文化共生を再考する」の「動画・写真」のウェブサイトのページ(https://www.youtube.com/channel/UCtsbu9qQ7GUiB558D4z4Brg)に収録され、撮影者の承諾書が取れたものから公開している。
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Research Products
(9 results)