2020 Fiscal Year Research-status Report
コーパスツールユーザーを育成するための教材開発とその検証
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18K00701
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
寺嶋 弘道 立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 准教授 (90454967)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | コーパス / コーパスツール / コロケーション / ライティング / ワークショップ / 教材作成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、研究協力者である板井芳江氏(立命館アジア太平洋大学)とともに、以下の研究活動を行った。 1)昨年度のコーパスツールワークショップの問題点を踏まえ、教材の改善を行い、ワークショップをオンラインで開催した。このワークショップでは20名の日本語学習者がコーパスツールの使い方の練習、コーパスツールを用いた語彙ネットワーク、及びエッセイの作成を行った。エッセイの得点が高かった上位群と下位群に分け、コーパスツールの使い方について分析を行ったところ、語彙ネットワークの場合には、コロケーションの数に数的な差が見られたが、エッセイの場合には、ツールを用いて取り入れたコロケーションの数に差がないことがわかった。 2)上述のワークショップに参加した学習者のうち、効果的に使用できなかった3名を対象に、継続的にコーパスツールを使用してもらい、その変化を観察した。学習者は2時間×3回のオンラインセッションに参加し、コーパスツールを用いた語彙ネットワーク、短文、及びエッセイの作成を行った。各回では、より詳細にコーパスツールの使用の傾向や問題点を知るため、学習者のデスクトップの動きを録画した。これまでの分析では、学習者によってコーパスツールの使い方に特徴があること、コーパスツールを継続的に使用することで、効果的に使用できるようになるということがわかった。 3)APU言語研究論叢で「ライティング力の向上を目指したコーパスツールワークショップの試みとその考察」というタイトルの論文を出版した。この論文の中で、コーパスツールとポップアップ辞書を用いて語彙ネットワークの作成とライティングを行う「ライティングにおけるコーパス活用モデル」を提案するとともに、産出された語彙ネットワークとエッセイ、及び学習者と教員の振り返りから、ワークショップの改善点をまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画通り、2020年度に進めるべき教材の作成を行い、ワークショップを開催することができた。また、新たに追加調査、論文発表を行うことができた。しかしながら、2020年度のデータに関しては分析を続けており、研究成果の発表を先送りにしていることから、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、これまでに得たデータの分析を進め、カンファレンスでの発表や論文によって研究成果を公開する予定である。また、教材を共有するためのウェブサイトを構築する予定としているため、その公開に向けてビデオの作成、教材の改善・作成を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナウィルスの影響で予定していた研究会がオンラインとなり、旅費の支出がなくなったことから、予算を使用しなかった。今年度も、旅費の支出がなくなることが予想されるが、ウェブサイトの構築に向けた支出を予定している。
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Research Products
(1 results)