2019 Fiscal Year Research-status Report
困り感のある外国人児童生徒への日本語教育と発達障害教育を融合させた支援策の研究
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18K00702
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Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
川崎 直子 愛知産業大学短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授(移行) (00461939)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 日本語教育 / 日本語指導が必要な子ども / 外国人の子ども / 発達障害 / 特別支援教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初計画していたように、論文発表と学会発表、そして科研費の助成によるシンポジウム開催が実行できた。しかし、最終目的である教材開発に遅れを生じている。2020年度はハードな面でバックアップしてくれる専門家の招へいが必要である。また、広報活動を積極的に行い、理解者を増やす必要がある。以下は、2019年度の研究実績である。
【2019年度論文発表】①「外国人の子育て支援に関する愛知県の取り組み-」愛知産業大学短期大学紀要,第31号,pp.1-10,2019年3月 / ②「外国につながる子どもの日本語指導の現場から」LD研究,第28巻第2号(通巻第77号),日本LD学会,pp.154-156,2019年5月 / ③山本順大と共著:「CLD児の学習の困難に日本語教育はどのように関われるのか―双生児の知能検査を通して―」,愛知産業大学短期大学紀要,第32号,pp.1-18,2020年3月 【2019年度学会発表・基調講演・科研費によるシンポジウム開催】①「多言語環境で育つ子どもの発達障害と日本語教育」パネルディスカッション,2019年度日本語教育学会秋季大会,日本語教育学会,2019年11月23日 / ②「第2回 多言語環境で育つ子どもの発達障がいとことばの問題」シンポジウム,科学研究費基盤研究(C)課題番号18K00702,於名古屋都市センター,2020年1月13日 / ③「外国人保護者が抱える課題と支援策について」令和元年度尾張地区公立幼稚園・こども園長会教員研修会,於阿久比町立中央公民館,2020年2月14日 【その他】①科研費の助成金で名古屋市港特別支援学校の校内見学を企画して10名で訪問した / ②科研費で外国人の子どもの日本語教育+特別支援教育を融合した支援策の研究を行っていることが審査に良い影響を与え、2019年11月8日に博報堂教育財団「博報賞・国語・日本語教育部門奨励賞」を個人で受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果を教材開発につなげる術が見つかっていない。できれば、出版社や教育機関にアクセスして、情報拡散を狙いたい。科研費の残金次第だが、HPを開設して、興味ある人たちに参加してもらい教材もDLできるようにしたい。2019年度はそうした人的資源を探すことができなかった。2020年度は基礎研究、教材開発ソフト以外にハードな面も強化していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、基礎研究を進めて論文執筆、学会発表を行う。 科研費採択初年度から続けてきたシンポジウムの第三回目の開催は、コロナ禍の様子を見て計画する。 2020年度は、過去2年間の研究の成果を生かすべく教材開発の基礎が固まるようにしたい。 日本語教師、小学校教諭、幼稚園教諭、特別支援教育の専門家、大学教員、日本語支援者を含む専門家会議を開催し、多くの意見を基に教材開発を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は教材開発までたどり着くことができず、来年度に持ち越しになったため。
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Research Products
(4 results)