2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on support measures integrating Japanese language education and developmental disorders education for foreign students with difficulties
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18K00702
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Research Institution | Aichi Sangyo University |
Principal Investigator |
川崎 直子 愛知産業大学短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授(移行) (00461939)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外国にルーツを持つ子どもたち / 日本語指導 / 発達障害 / 特別支援教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年1月18日:講演「多文化共生と外国にルーツを持つ子どもの支援」「亜細亜大学国際関係学部インターナショナルフォーラム」亜細亜大学国際関係学部 2023年3月:教材開発『かたちたんけんたい』:特別支援教育の視点を持った日本語教材 研究期間全体で実施したことは以下の5点である。①特別支援教育行政に関わる機関での聞き取り調査②愛知県内21校の特別支援学校の担当者にアンケート調査③シンポジウム開催(2018年第1回目参加者数94人、2020年第2回目参加者数90人))。 ※日本語支援者に対するCLD児の支援策の情報、発達障害に関する研修会や事例検討会開催の必要性が明らかになった。④愛知県内6校の特別支援学校の主事、校長、教頭に聞き取り調査と学校見学⑤教材分析:外国人の子どものための教材開発の条件を明らかにするため、7種類の日本語支援教材と6種類の特別支援教材の比較を行った。日本語教育と特別支援教育を融合した教材には、スモールステップの積み重ね、簡易な指示文、支援者とのコミュニケーション活動からの習得、複合シラバス、適切な文法説明、意図が明確なイラスト、デジタル教科書体フォントの使用、分かち書き、漢字配列の配慮、母語での語彙リスト作成の10項目の条件が明らかになった。それが『ことばたんけんたい』と『かたちたんけんたい』の開発に結び付いた。 2019年以降コロナ禍に阻まれて対面での調査が滞り、オンラインでの会議や研修会を行った。最終年度の2022年には別の助成研究事業に参加する過程で、多くの研究者や現場の支援者とのつながりができた。2022年度に採択された基盤研究での研究を進めるうえで、2018年度より強固な研究チームを構築することが可能になった。
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