2020 Fiscal Year Annual Research Report
Research into the Development of Global Human Resources through Active Learning.
Project/Area Number |
18K00755
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 和美 東海大学, 清水教養教育センター, 准教授 (60631801)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 英語教授法 / ICT / アクティブラーニング / グローバル人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は「教室内のみで行われたグループ活動を、ICTを利用して海外の学生とグループ活動を共同で行い、学習者のグローバル人材育成を行う」ことである。研究3年目はコロナ禍による日程変更のためこれまで行ってきたシンガポールの大学との共同授業が不可能になった。そのため、利用するアプリや教材の配布方法を変更、日程調整などを行い、タイの大学とオンライン共同授業を行った。1回目は顔合わせを行い、2回目と3回目の授業でPicture Storyのタスクを実践した。タイの学生2名と日本人の学生2名の合計4名のグループを13グループ作りそれぞれのグループでPicture Storyのタスクを行いその様子を録画した。2回目の共同授業の後、日本人学生は発言した内容を全て書き起こし、フィードバックし、言いたくても言えなかった英語表現を集めて言語習得を行った。また、録画したビデオを観察しながら次回のグループ活動に向けての方略を立てた。そして3回目の共同授業では前回と異なるタイ人の学生とグループでPicture Storyを行った。学生は2回目と3回目のグループ活動の録画動画を比較分析しながら学生自身で方略的能力の習得を観察した。 本研究者が作成した教材と教授法を実践し、次のことがわかった。1.タイの学生のタイ訛りの英語に慣れるには本研究者が作成した動画を分析するよりも、学生自身の動画を書き起こして分析する方法が効果的である。また同じく方略的能力を習得するためには最低2回は実践が必要である。2.第二言語環境にあるシンガポールと、日本と同じく外国語環境のタイの学生との交流では異なった方略が必要である。また、3. 実践回数を増やせば増やすほど学生のモチベーションが上がることもわかった。グローバルな人材育成のためには今後も引き続き研究結果を国際学会で発表し、共同授業の交流相手国をさらに増やす必要がある。
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Research Products
(4 results)