2020 Fiscal Year Research-status Report
自己効力感の向上を目指すリメディアル英語教育-言語が話者へ与える影響の活用-
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18K00757
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Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
東本 裕子 横浜商科大学, 商学部, 准教授 (00761793)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己効力感 / L2 self / 言語の話者への影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の当初の予定は、2020年6月にカナダで開催予定であった Psychology of Language Learning PLL4 学会にて研究口頭発表と論文投稿であったが、コロナのために学会開催が2022年度へ延期になったため、予定を変更し、オンラインで開催された国際学会 International Conference on Culture, Languages and Literature と International Conference on Business, Economics, Law, Language and Psychologyにて発表を行うと共にジャーナルへ論文を投稿した。 研究の内容は、昨年度に引き続き、学習者の自己効力感を英語力と共に向上させるという観点からの英語教育法を探るため、勤務校の海外短期英語研修(アメリカの提携校における英語・異文化体験研修)への参加者を対象に実施した調査をまとめ、研究から得られた知見を通常の英語講義に活用するよう努めた。特に英語へ苦手意識を持っている学生や自分の将来に英語を必要と感じていない学生に対し、実利的な英語の位置付けとは別に、英語を使用することによる新しい自己像の獲得という言語アイデンティティ教育的なアプローチを英語学習の取り組みへの動機付けに活用することを目指した。 また本研究と併行し、言語が学習者に与える影響を異なる観点からも測るため、言語の背景文化が話者に及ぼす文化的且つジェンダー的な影響により話者の声のトーン等話し方がどのように変化するかに関し、英語話者と日本語話者を比較し論文としてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度は、コロナのために当初参加を予定したカナダでの国際学会の開催が延期となり発表が叶わなかったため、予定を変更し、オンライン形式対応の別の国際学会にて発表を行い、論文として纏めジャーナルに掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
英語学習に対する意識調査(アンケート調査・インタビュー調査)の結果を含めた研究結果を全体的にまとめ、学生のL2 self、英語力の向上と自己効力感の関連について、リメディアル教育学会で発表を行うと共に論文として投稿予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度に当初発表者として参加を予定していたカナダの国際学会がコロナのために2022年度へ開催延期となり、予定していた旅費を使用しなかったため。
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