2021 Fiscal Year Research-status Report
CLIL型短期留学のインパクトに関する縦断的かつ横断的調査
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18K00761
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
鹿野 緑 南山大学, 国際教養学部, 教授 (30410757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 敬和 南山大学, 国際教養学部, 教授 (00454405)
篭橋 一輝 南山大学, 国際教養学部, 准教授 (60645927)
DEACON Bradley 南山大学, 国際教養学部, 准教授 (10454406)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 短期留学のインパクト / サステイナビリティ / CLIL / 留学ジャーナル |
Outline of Annual Research Achievements |
日本においては、コロナ禍以前から1ヶ月未満~3ヶ月程度の短期留学の重要性が増していた。現在コロナ禍における留学制限もやや緩和されてきており、短期留学の役割はさらに大きくなっていく。それを背景としてこの研究は、サステイナビリティを専門とした短期留学の参加者を対象とし、留学の事前事後変化を探る ものである。プログラムは学科先導の6週間の短期で、英語とSustainability学を統合したハイブリッドモデルである。
データは (1) 質問紙事前・事後調査、(2) 聞き取り、(3) 留学ジャーナルからなる。2021年度は主に(3)の留学ジャーナルデータ13名分をテキストマイニングにて分析し、その結果10のテーマ、3つのカテゴリーが出現した。その結果を、論文としてまとめた(Shikano et al., 2022). また、(2)の聞き取りデータのうち、プログラム策定・管理者である送り出し担当者と受け入れ担当者の両者にインタビューした内容をもとに、管理者からの視点を分析した。論文としてまとめた(山岸ほか2022).
(1) の質問紙(カテゴリー(Identity as a Global Citizen, Social Responsibility, Global Competence, Global Civil Engagement, Career & Academic Orientation, Self-Esteem, Personal Quality, Intercultural Competence)の分析(2021年8月ににNAFSA学会にて発表を行った)を済ませ、項目の7カ テゴリーに有意差がみられたなどの結果を、論文としてまとている。(2) の聞き取り調査のデータのうち、学生を対象とした内容を現在まとめているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による短期留学実施制限のため、2021年度は新たなデータの追加はならなかった。本調査の事前・事後調査 (Time1, Time2) は順調に進んだものの、1年後の追跡調査 (Time3) の実施タイミングは、学生 の対面授業がかなわず未実施となっていたため、また全体的なデータ分析の遅れのため1年の調査期間延長を申請して2021年度に行った。これらのデータ分析を今年度は行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度として全体的な研究成果の発表・公刊にに務める予定である。また、すでに得られている質的データと量的データをどのように混合法として統合するか検討し、論文としてまとめ ていきたい。これまで学会発表は行うことができたが、論文として公刊することがやや遅れているので完成に注力したい。
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Causes of Carryover |
国際学会が中止になったり、1年延期の末リモート開催になってしまったため、旅費を消化することができなかった。旅費以外の使途に変更し、データ処理のサポートなどに使う予定である。
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Research Products
(5 results)