2018 Fiscal Year Research-status Report
A Historical Study on the Transition of Institutional Korean Language Education and its Influential Factors until the 1960s
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18K00762
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
呉 大煥 名城大学, 外国語学部, 教授 (20340218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プロテスタント宣教師のための韓国語教育 / 制度的韓国語教育の歴史 / 韓国語教材のコーパス化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、朝鮮半島における制度的韓国語教育の歴史に繋がっている基督教プロテスタント宣教師による韓国語教育の歴史的変遷過程を辿り、その教育内容の変化の要因を探ることを目的としている。 初年度である2018年は、計画通り8月にアメリカのフィラデルフィアやニューヨークでの調査と11月東京大などで調査を行なった。アメリカでは延世大学校韓国語学堂の設立、運営などと関連した資料や初期プロテスタント宣教師の韓国語学習のための朝鮮語学習書等の資料を収集し、東京大学では『Fifty Helps for the beginner in the Use of the Korean Language』の初刊本などを収集した。一方、朝鮮語学習書及び教材の量的分析作業のため、計画していた電子化及びコーパス化を進めた。入力作業に一定の初年度の予算を入れて、海外研究協力者の指導学生に研究補助をやってもらい、既収集資料の半分程度の入力作業を終え、電子化することができた。しかし、次の段階であるコーパス化、即ちその資料に語彙や文法、形態素の情報をタギングする作業は専門的な知識が必要としているため、中世韓国語の知識を持っている専門的作業ができる人がいなくて一時的に混乱に落ちていたが、韓国のコーパス専門家の助力を得て作業に着手しているところであり、今の時点ではほぼ完了しているところである。 又、平成30年10月07日の「第69会朝鮮学会全国大会」で「朝鮮半島における1959年以前の基督教宣教師による韓国語教育の歴史的意味」について、研究成果の一部を報告し、平成31年2月には「韓国言語文化教育学会」の学術雑誌である『言語と文化』第15巻1号に「宣教師の朝鮮語学習書 『Fifty Helps for the beginner in the Use of the Korean Language』に関する研究」を掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1890年代から1960年代の朝鮮語テキストの特徴上、文献の電子化に相応しい専門人力の問題があったので、当初の計画に遅れが発生する可能性があったが、現在の時点では文献の電子化のための入力の問題が解決され、コーパス作成作業が進んでおり、概ね順調に進展していると判断した。今までのように今年度中に、電子化及びコーパス作成のためのコーディング作業を終えるつもりである。その後、各教材及び学習書の内容的特徴をコーパス分析を通じて整理し、その結果物を出すつもりである。
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Strategy for Future Research Activity |
今までのように今年度中に、電子化及びコーパス作成のためのコーディング作業を終えるつもりである。 その後、各教材及び学習書の内容的特徴をコーパス分析を通じて整理し、その結果物を出すつもりである。
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Causes of Carryover |
コーパス化作業のための専門知識を持っている研究補助員を探すことに時間がかかり、コーパス化作業の遅れが発生したことにより、研究成果を得ることが遅れることになった。そのため、予定していた国外での学会発表ができなかったことが原因である。しかし、12月以降専門家の助力を得てコーパス化作業が円滑に行われ、2018年度に入力した資料に関しては現段階でほぼ完成されていて、2019年度は順調に予算執行ができると思われる。
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