2019 Fiscal Year Research-status Report
A Historical Study on the Transition of Institutional Korean Language Education and its Influential Factors until the 1960s
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18K00762
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
呉 大煥 名城大学, 外国語学部, 教授 (20340218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 初期宣教師の朝鮮語教育 / 延世大学韓国語学堂 / 朝鮮語教育史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目は、初年度収集した資料を基に得られた研究成果を国際学会などで発表することと、学習書の分析結果などをまとめた著書の執筆に集中した。 国際学術大会での研究成果の報告は一回しかできなかった。2019年4月27日、韓国の延世大学で行われた「韓国語学堂の60周年記念国際学術大会」にて、「初期の延世大学と基督教宣教部」という題の発表を行った。主に、延世大学韓国語学堂の開校の経緯及び初期の韓国語学堂の運営と関係するアメリカ宣教部との関係性についてアメリカのアーカイブで収集した資料を基に明らかにし、また、今まで議論されてない委員会の存在などを明らかにした。また、韓国語学堂は、他の宣教地で行っていたアメリカ宣教部の語学学校とは異なるところが多く、宣教部の影響力を受けながらも独自の運営をしていたことを明らかにした。 その後も、2回の国際学会での発表を計画していたが、5月から妻の健康の問題(癌発病)が生じて、癌の治療などに時間を費やすことが多くなり、しばらくは対外的な研究活動に入ることができず、自宅で執筆することにを研究の方向を修正した。 初年度から作成していた「宣教師の朝鮮語学習書コーパス」を9割程度完成をしたので、その内容を整理し、公表することにして、そのため、研究協力者のチェ・ジョンド先生(韓国 「国立国語院」)と金ハンセム先生(延世大学言語情報研究院)、朴ジョンフ先生(独協大学)の協力を得て著書執筆に挑んだ。まず初期学習書の中で長年出版され、使用年数が一番長かった「Fifty helps for the beginner in the use of the Korean Language」 について共同執筆に入った。また、延世大学言語情報研究院の出版事業に含めていただき、同機関の叢書の一冊として出版することにした。その結果、2020年の3月に原稿執筆を完了し、5月末に初校の校正をする予定であり、今年度の6月末か7月までは出版されると思う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
去年、妻の病気(癌)で対外的な活動などができず、研究成果の発表を行うことが1回しかできなかったが、将来の研究作業である著書執筆作業を早めて着手したので、概ね順調だと判断している。また、収集した文献の文献研究を進めてある程度の資料整理が終わり、新たな知見が得られたので順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に入って、コロナ事態により当初計画した研究活動を変更せざるを得ない状況であるため、勤め先の海外活動自粛期間である9月末までは、引き続き執筆作業に集中する予定である。10月ごろ、可能であれば研究協力者のチェ先生と金先生との協議会を開き、共同研究の幅を広げる方法を議論して、次の研究課題の設定までしたいと思っている。
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Causes of Carryover |
2019年度には、前も述べたように妻の病気により厳重な状況だったので、海外及び国内の学術大会に参加し、研究成果の発表ができなかったため、研究費の執行が難しかった。 この次年度使用額は、まだ公開されていない資料「Korean phrase book」のコーパス分析を急ぐ必要があるので、この資料のデータ化及びコーパス分析の謝金として使う予定である。
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