2020 Fiscal Year Research-status Report
A Historical Study on the Transition of Institutional Korean Language Education and its Influential Factors until the 1960s
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18K00762
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
呉 大煥 名城大学, 外国語学部, 教授 (20340218)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 初期宣教師の韓国語学習 / 宣教師の初期の学習書 / 韓国語教育史 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、計画していた著書の出版ができ、論文1本の出版もできた。 コロナ禍の中で、韓国の研究協力者との連携がうまくいかない状況ではあったが、予想より早く5月に『解放前の宣教師の韓国語教育テキスト研究 -初期学習書'FIFTY HELPS FOR THE BEGINNER IN THE USE OF THE KOREAN LANGUAGE(1922)の分析'』(ISBN 978-89-6817-895-5 (93000))という題の著書を韓国の延世大学言語情報研究院の’人文韓国プラス事業団’の出版協力をえて出版することができた。そして、本課題研究の過程で2018年ニューヨーク公立図書館で新しく入手した新資料である「A Language Book of Korean」の資料を電子化し、コーパス化して分析作業を行なった結果、1884年朝鮮に入国した初めてのアメリカ人宣教師であるH.N. Allenの韓国語学習書の存在やその内容的な特徴などに関する研究結果を「最初の宣教師Allenの A Language Book Of Koreanに関する研究」(原文韓国語)を『言語と情報社会』42号に研究論文として発表することができた。この学習書に関する研究報告は関連学界では初めての成果である。
しかし、このような成果があげられた一方、完成年度である平成2年度には本課題研究をまとめることができず、1年間延長することとなった。コロナ禍という非常事態の中、授業体制の変化や諸般環境の変化に追われ、研究に取り組む十分な時間を得ることができず、また、家内の看病など個人的な事情もあり、精神的な不安があったことが原因であると思う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前にも述べたように、完成年度であったが、コロナ禍の非常事態であり、諸般の研究環境の変化、家内の看病など公的及び私的事情により研究に取り組む十分な時間の確保ができなかったことが原因となり、1年間の研究期間の延長をした。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、完成年度であるため、まだ発表されなかった論文を完成し、随時に発表して行く予定である。まだ、コロナ禍の中にいるので、計画の修正や変更もあると思うが、そうすると、本課題研究をまとめることができると判断している。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の中で、国内及び海外出張などができず、計上した旅費の出費がなかったことと、次年度はコロナ禍が改善され研究活動が活発にできると予想し、物品購入などを行わなかったため、予算を次年度に繰越した。 2021年度は、年度末には海外出張ができると予想し、海外学会発表を1回は行う予定であり、論文審査料や掲載費などを計上した。また、韓国に論文投稿する際は、韓国でしか使わないハングルというワードソフトが必要となったため、ソフトウェアーと専用のWindowsパソコンを購入する。
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